教習所に通ううえで必ず通ることになるのが「修了検定」です。
運転免許を取得するうえで避けては通れない修了検定には、何かと不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、修了検定について徹底的に解説!
教習所における修了検定の意味や、内容、検定に合格するうえで注意すべきことなどを具体的に紹介していきます。
この記事を読んで、修了検定合格の参考にしてくださいね。
目次(クリックでジャンプ)
教習所の修了検定とは?
修了検定とは、路上で運転できる技術が備わっているかを確認する技能試験のことを指します。
修了検定に合格しないと、路上で教習を受けることができません。
仮免許取得のための試験
修了検定はこれまで受けた教習のまとめテストのようなものです。
第一段階の技能教習・学科教習がすべて終わっていて、みきわめと効果測定に合格していると修了検定を受けることができます。
修了検定に合格しないと仮免許を取得することもできないので、路上で教習を受けることができません。
そういった意味で、修了検定は路上教習へ進むためのステップともいえます。
技能検定と学科試験
修了検定は、教習所によっては「技能検定」とも呼ばれます。
「修了検定」=「技能検定」と覚えておいても差し支えはないでしょう。
また、「技能検定」合格後に「学科試験」を受けることになります。
「学科試験」では、交通に関するルールや法律に関する確認が行われます。
「技能検定」と「学科試験」に合格することで、ようやく仮免許を取得することができるのです。
修了検定では何をするの?
ここからは、修了検定で実際に行われる内容を確認していきます。
習った技能のテスト
教習所では所内のコースで行う第1段階の教習と、路上にでて行う第2段階の教習があります。
修了検定では、第1段階の技能教習効果が試されます。
具体的には、踏切やS字クランクといったものです。
修了検定は第1段階の「みきわめ」をさらに細かくしたものを試されることになります。
基本的に「みきわめ」で良好の判断をされている場合は、問題なく合格できるのではないでしょうか。
減点方式で採点
修了検定の採点方法は点方式で、失敗するごとに減点されていき、減点が重なっていくと不合格になってしまいます。
修了検定は減点方式で採点されるので、とにかくミスをしないことが重要です。
- 減点が多い
- 危険行為
- 教官の指示に従わない
上記の3つに該当した行為があると「検定中止」となり、検定不合格となります。
順番に走行
検定では、数人の受験者が1台の車に乗り合わせ、交代で所内を走行します。
さらに助手席には教官を乗せるので、普段の教習とは異なる環境下で運転することになります。
運転する順番は受験者側で決めることはできませんが、基本的には再審査の人が優先されるようです。
受験者が初審査の人ばかりだと、自分が最初に運転する可能性もあります。
しかし、修了検定の内容はみきわめを細かくしたものですので、普段通りやれば問題はありません。
落ち着いて検定に臨みましょう!
修了検定に落ちてしまった場合は?
修了検定に落ちてしまったらどうなるのか、気になるところですよね。
ここからは、修了検定に落ちてしまった後のことについて確認していきます。
再検定できる
修了検定に落ちてしまっても、教習所を退学になったりはしないので安心してください。
修了検定は、再び受けることができます。
ただし、再検定前には補修教習を受けることになります。
また、修了検定に合格していない場合は「学科試験」を受けることはできません。
追加料金がかかる
再検定を受けるには、追加料金がかかります。
また再検定前に受ける補修教習にも追加料金がかかるので、お金の負担は増すことになります。
再検定や補修教習には、それぞれ数千円以上の費用がかかりますので、できれば一発合格を目指したいところです。
修了検定で注意すべき点
ここからは、修了検定で注意すべき点を確認していきます。
検定を受ける際の参考にしてくださいね。
減点されるポイントを知ろう!
修了検定では減点方式が採用されているので、減点されるポイントを事前に知っておくことが重要です。
ここでは減点ポイントを4つ紹介します。
ポイント①基本の確認
ドアを開けるときの後方確認やシートベルトの装着、エンジンのかけ方などの乗車までのステップ。
まずは乗車前と乗車後の動きに注意しましょう。
- ドアを開ける時の後方確認
- シートベルトの装着
- エンジンのかけ方
修了検定は乗車前の動きから、しっかり見られています。
一つ一つの動作を確実に実践して、減点されることがないようにしましょう。
ポイント②進路変更時の安全確認
進路変更時の安全確認は、教官に伝わるように行うことが大切です。
自分では「やったつもり」でも、教官に出来ていないと思われたら減点されてしまいます。
- ルームミラー
- 合図
- ドアミラー
- 目視の手順
などの安全確認はしっかりと教官に伝えるつもりで行いましょう。
ポイント③クランクやS字コース
クランクやS字コースを苦手としている人も多いのではないでしょうか。
クランクでは失敗して脱輪する人が多く、また脱輪すると検定中止になってしまう難関です。
まずは内輪差に気を付けて、脱輪せずに走行することが大切です。
S字クランクでは低速を意識し接触しないように、L字クランクではハンドルを切るタイミングが早くならないように注意しましょう。
脱輪しそうになった場合には落ち着いて、ゆっくりやり直せば大丈夫です。
ただしやり直しを何度も繰り返すと、減点対象になります。
また仮に脱輪してしまった場合は、正しい順番で脱出します。
脱輪したのにそのまま進んでしまうと、それだけで不合格となってしまいます。
脱輪しないポイントは、車の前方だけでなく、道路の形状を把握して広い視野で運転すること!
クランクやS字コースには、とにかく落ち着いて対処しましょう。
ポイント④坂道発進
特に普通自動車MTでは、半クラッチをうまく行うことがポイントになります。
もしエンストしてしまったら、慌てずブレーキペダルを踏みましょう。
再びエンジンをかけ直して、坂道発進を行えば大丈夫です。
ここでもやはり、落ち着いて対処することが大切なのです。
適度な緊張でのぞもう!
緊張と聞くとネガティブなイメージを持つ人も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
適度であれば緊張には集中力アップや作業能力アップの作用があるので、強みにもなるのです。
逆に、過度な緊張は厳禁です。
人間がストレスを感じた時には「ノルアドレナリン」という物質が過剰に分泌されます。
そうするとワーキングメモリに障害が起き、いわゆる「頭が真っ白」な状態になってしまうのです。
ガチガチに緊張していると、本来の自分の力は発揮できません。
気楽に構えて、適度な緊張は味方につけてしまいましょう。
ゆっくり、そして正確に!
- クランクは失敗して脱輪する人が多く、また脱輪すると検定中止になってしまう難関なので、要注意です。
- S字クランクでは低速を意識し接触しないように、L字クランクではハンドルを切るタイミングが早くならないようにしましょう。
- もし脱輪しそうになっても一度であれば大丈夫、落ち着いてやり直し、切り返しましょう!修了検定は、スピードを競う試験ではありません。
とにかく正確に行うことの方が重要です
「緊張した状態から早く抜け出したい」という気持ちからスピードを出してしまいがちですが、焦りは失敗につながります。
「ゆっくり、正確に」を常に意識して検定に臨むことが、合格への近道となるでしょう。
修了検定に合格しよう!
修了検定は、いつもとは少し違う環境で運転することになります。
しかし、第1段階の技能教習やみきわめ、効果測定をパスしているあなたであれば問題なくクリアできるはずです。
不安になったら、この記事を読み返してみてくださいね。
焦らず落ち着いて試験を受け、修了検定に合格しましょう!