このような悩みを抱える親御さんは、意外と多いのではないでしょうか?
我が子にとって有益になる習い事は、そろばんと公文どちらなのか。
この記事では、「そろばん、公文の特徴」と「選ぶ時のポイント」「併用しない方がいい理由」などを詳しく解説していきます。
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子どもの習い事で「そろばん」と「公文」を迷う人が多い
子どもの習い事を選ぶとき、「そろばん」と「公文」で迷う人は多いです。
特に、中学受験を視野に入れているのであれば、片方か併用かの選択でも迷うと思います。
しかし、「そろばん」と「公文」は目指しているゴールが異なります。
受験のためだけではなく、将来どうなりたいかも考えた上で選択しましょう。
まずは、「そろばん」と「公文」の違いについて解説していきます。
そろばんとは?
「そろばん」とは、日本や中国で使用される計算機器の事です。
指で珠を弾いて計算をおこないます。
「そろばん」は、四則計算の他にも、小数の計算や正負の数等も取り扱う事が出来ます。
そろばんは「数」を学ぶためのもの
「そろばん」は珠を指で弾いて計算を行う事で、数の特性を学ぶことが出来ます。
これによって、計算の過程を深く知る事が出来ます。
頭の中でそろばんをイメージして「暗算」できるようになる
「そろばん」を学ぶ事によって、暗算能力が身に付きます。
そして、「218×812」のような計算を素早く行なえる、数の概算能力を身に付けることもできます。
「級」の取得を目指す
「そろばん」は、「全国珠算教育連盟」と「日本珠算連盟」で級を取得する事が出来ます。
全国珠算教育連盟では、15級から1級、初段から十段。
日本珠算連盟では、10級から1級、初段から十段まで取得する事が出来ます。
公文とは?
「公文」は、生徒が1人1人自分のペースで勉強が出来る、学習塾です。
プリント学習を主体としています。
プリントのレベルも生徒の学習スピードに合わせて先生が渡し、個別学習を行なうという特徴があります。
基礎的な学力を身に付けるもの
「 公文」は応用力を鍛えるというよりも、基礎力を鍛える塾です。
基礎力を身に付ける学習方法として、1つの学習テーマに200枚のプリントを用意して演習を行ないます。
大量に演習をすることによって、学力の基盤を形成していくことができます!
宿題で「学習習慣」を育む
「公文」では、毎回1教科20分から30分程で出来る分量で宿題が出されます。
宿題を出す事によって、学習習慣と習った事を定着させる目的があります。
宿題の量は生徒の進捗度合いによって、先生と相談して調整する事も出来ます。
算数・国語・英語を総合的に学ぶことができる
「 公文」では、算数・国語・英語をまんべんなく学ぶ事が出来ます。
特に算数の評判が高いです。
理由は、200枚ものプリントを用いる大量演習を行ない、算数の計算力を向上させる事が出来るからです。
国語・英語でも同じように大量演習を行なう事によって、基礎学力の向上を図ります。
「そろばん」と「公文」では学べることが違う
「そろばん」と「公文」は、学べることが違います。
2つの習い事で学べること、身に付くものについて、わかりやすくまとめてみました。
地頭を鍛えるのは「そろばん」
「そろばん」は、社会生活を行なっていく上で重要な地頭を鍛える事が出来ます。
この地頭とは一般的に「論理的に考える力」や「コミュニケーション力」のことを指すことが多いです。
そろばんの中でも特に「そろばんを頭の中でイメージして弾くそろばん式暗算」で、地頭が鍛えられるといわれています。
定められた制限時間で頭でそろばんをイメージして素早く弾くことで、集中力や記憶力・想像力などを司る右脳が強化されます。
こういった能力を強化することで、素早い判断や適切なコミュニケーションに繋げることができます。
受験に結びつきやすいのは「公文」
「公文」は、学力の基礎力を身に付ける事が出来るため、受験に結びつきやすいです。
「公文」は、算数・国語・英語を総合的に学ぶ事が出来ます。
そして大量の演習によって身に付いた基礎学力で、受験を乗り越える基盤を作りあげます。
「そろばん」か「公文」を選ぶ5つのポイント
ここからは、 習い事として、「そろばん」か「公文」を選ぶ時のポイント5つを紹介していきます。
ポイント①それぞれの無料体験に参加してみる
1つ目のポイントは、無料体験に参加してみる事です。
ここでお子さんが、この習い事に合っているか合っていないかを確認しましょう。
ポイント②本人はどちらがいいのか確認する
2つ目のポイントは、子ども本人がどちらがいいのか確認する事です。
どんな習い事も楽しくなければ継続できませんし、能力も身に付きません。
親御さんの独断で決めるのではなく、子どもがどちらがいいかをしっかり聞き、その気持ちを尊重してあげましょう。
ポイント③どんなことができる子どもになってほしいか考える
3つ目は、子どもにどんなことが出来てほしいかを考える事です。
「そろばん」と「公文」は、学びの目的が異なります。
「そろばん」と「公文」の強みと特徴を調べ、どちらがより子どものためになるかを考えましょう。
ポイント④月謝の違いを確認する
4つ目のポイントは、月謝の確認です。
「そろばん」と「公文」では月謝が異なります。
「そろばん」は、月4,000円から1万円で通う事が出来ます。
「公文」は、小学生の場合、1教科7,150円から7,700円で通う事が出来ます。
3教科全て習うと月2万円以上掛かる事を念頭に入れましょう。
ポイント⑤通う回数・宿題の量から他の習い事との兼ね合いを考える
5つ目のポイントは、通う回数・宿題の量の確認です。
他の習い事をさせている、させたいと考えている親御さんは、特に確認してください。
「そろばん」は、週2から3回、「公文」は、週2回です。
他の習い事と両立できないとなると、どちらかをやめないといけない可能性が出てきます。
そして、何より子どもの負担になってしまいます。
習い事をするのは子どもです。
習う回数・宿題の量をしっかり確認し、習うかどうかを決めましょう。
「そろばん」と「公文」の併用はおすすめできない4つの理由
「そろばん」と「公文」の併用はオススメできません。
ここからは、その理由を4つ紹介します。
理由①通う回数が多くなりすぎる
1つ目の理由は、習う回数が多すぎるからです。
「そろばん」を週3回、「公文」を週2回とすると、週5になってしまいます。
他の習い事もしているとなると、両立が難しくなります。
理由②自由な時間が持てずにストレスがたまる
2つ目の理由は、自由な時間が持てなくなる事です。
1週間学校、習い事、宿題漬けで、ゲームや友達と遊ぶ等の自由な時間が全く無い状態は、ストレスが大きいです。
そのストレスから、勉強が嫌いになりかねません。
理由③習い事にかける費用が高額になる
3つ目の理由は、習い事にかかる費用が高額になるからです。
「月謝を確認する」の部分で述べましたが、「公文」で3教科全てを習うと、月に2万円以上かかります。
そこにそろばんが入ると、月約3万円ほどかかります。
さらに他の習い事をしていたら、金銭面の負担がかなりの高額になってしまいます。
理由④数や計算の考え方が違い、混乱を招く
4つ目の理由は、数や計算の考え方の違いから、混乱を招いてしまう事です。
「そろばん」は、暗算力を身に付ける事が出来ます。
「公文」は、学力の基盤を作る事が出来ます。
この2つは、計算に対する考え方が異なります。
「そろばん」で身に付いた力は、「公文」で使うと怒られるかもしれません。
それによって子どもは、どちらが正しいのか分からなくなる可能性があります。
この事から、数や計算の考え方の違う習い事の併用はオススメ出来ません。
「そろばん」と「公文」それぞれの特徴を理解して、子どもに合ったものを選ぼう!
今回は「そろばん」と「公文」の特徴と選ぶ時の注意点、併用はオススメしない理由を解説してきました。
「そろばん」は、暗算能力と情報処理能力を身に付ける事が出来ます。
「公文」は大量の演習を行う事で、学力の基盤を形成する事が出来ます。
それぞれの特徴を理解した上で、家庭、子どもに合った習い事を選択していきましょう!