結婚式においてムービーは切っても切れない存在です。
「新郎新婦を紹介するムービー」「二人の思い出をまとめたムービー」「みんなへの感謝を伝えるムービー」などで、言葉だけではなかなか伝えにくいことを表現することができます。
しかし、結婚式場に作成を依頼すると5万〜20万円ほどの費用がかかり、ただでさえ高い結婚式費用がさらに上がる要因の1つになります。
そんなときに
と考える方も多いのではないでしょうか。
最近は
- Youtubeの流行で動画が身近な存在になっている
- 簡単な操作でプロ仕様のムービーを作れるアプリが増えている
といったことから結婚式ムービーを自作する人が増えています。
しかし、結婚式ムービーを自作する場合、正しい知識を持っていないとせっかくの結婚式が台無しになる可能性があります。
今回は結婚式ムービーの作成において理解しておくべき項目である結婚式ムービーの種類や結婚式ムービーを自作するときの注意点などについて詳しく解説してきます。
目次(クリックでジャンプ)
挙式で流す結婚式ムービーの種類
結婚式のムービーは大きく分けて以下の6つです。
- チャペルムービー
- オープニングムービー
- プロフィールムービー
- 余興ムービー
- サンクスムービー
- エンディングムービー
それぞれについて詳しく紹介していきます。
種類①チャペルムービー
チャペルムービーとは、新郎が入場した後、新婦の入場前に流すムービーのことです。
その内容は
- 両親に感謝を伝えるもの
- 新郎新婦の生い立ちを紹介するもの
といったように様々です。
入場の演出なので動画の時間は3分ほどに抑えましょう。
また、結婚式に参加している人が認識できるように、写真は5秒以上映すことを心がけましょう。
さらに、コメントを入れたい場合は、
- 誰に伝えるものか分かるようにする
- 短めにする
- 口語体も上手に使う
という3つの点を意識しましょう。
披露宴で流す結婚式ムービーの種類
種類②オープニングムービー
オープニングムービーとは、披露宴で新郎新婦が入場する前に流すムービーのことです。
その内容は
- 披露宴を盛り上げる映像
- ゲストや祝辞を述べてくれる人の紹介
- 披露宴でのお願い
といったように様々です。
こちらも入場前の演出になるので、長くても3分ほどに抑えましょう。
オープニングムービーを作るうえで大切なのはコンセプトを1つに定めることです。
例えば、ゲストや祝辞を述べてくれる人の紹介をメインにしたいならそれ以外の要素は省きましょう。
こうすることでまとまった映像を作ることができます。
種類③プロフィールムービー
プロフィールムービーとは、新郎新婦のプロフィールをゲストに紹介するムービーです。
- タイトル
- 新郎の紹介
- 新婦の紹介
- 2人が出会ってから
- 終わりに
というのが一般的な構成です。
動画の長さは7~8分ほどが理想!これより長いとゲストが疲れてしまいます。
写真選びですが
「あまり新郎新婦がイチャイチャしているような写真は反応に困る…」
という意見もあるのでキスしている写真や抱き合っている写真は避けることをオススメします。
代わりに新郎新婦の友達や家族・親族が写っている写真を多く盛り込むようにしましょう。
ゲストの方たちも一緒に思い出を振り返ることができ、披露宴を良い雰囲気にできます。
種類④余興ムービー
余興ムービーとは、披露宴を盛り上げるために使われるムービーです。
ゲストからの余興ムービーと新郎(新婦)からの余興ムービーの2つについて紹介します。
ゲストからのムービー
まずは、どんな余興ムービーにするのか決めましょう。
- パロディ
- メッセージリレー
- コマ撮りムービー
というように余興ムービーにはたくさんの形があります。
動画の長さは、披露宴のスケジュールを考慮して調整すると良いでしょう。
基本的に余興ムービーは何でもありですが「一部の人にしか通じないネタ」「人の気分を悪くする内容」の2つは避けましょう。
披露宴の雰囲気が悪くなってしまいます。
新郎(新婦)からのサプライズ
余興ムービーは、新郎から新婦へのサプライズとして使われることがあります。
内容は様々ですが、新郎が新婦へ気持ちを伝えるものがメジャーなようです。
動画は長くても10分に抑えるようにしましょう。
また、サプライズなので
- 予め披露宴会場の方と連携をとる
- 新婦にバレないようにする
という入念な準備が欠かせません。
種類⑤サンクスムービー
サンクスムービーとは、文字通り、感謝を伝えるムービーです。
最近は、花嫁からの手紙の代わりに使われることが増えているようです。
動画は長くても10分に抑えるようにしましょう。
文字は背景とのバランスを考えて読みやすいものにし、1回で表示する文字の数も25文字前後に抑えましょう。
写真を使いたい場合は、印象に残ったイベントの写真、些細な日常の写真を選ぶと良いでしょう。
種類⑥エンディングムービー
エンディングムービーとは、披露宴の最後を締めくくるムービーのことです。
映画のエンディングのように出席したゲストの名前と感謝のコメントを流すものがよく使われるそう。
出席者の数に応じて、1行で載せる名前の数を調整してあまり長くならないようにしましょう。
本人が見てちょっと短いかな?と感じられるくらいがベストです。
結婚式ムービーの制作方法は?
ここからは、結婚式ムービーを作成する方法について解説していきます。
方法①外部業者に依頼する!
自作する時間や自信がない人はプロにムービー制作を依頼しましょう。
価格は大体、3~10万円くらいです。
製作にかかる期間は2~5週間が目安ですが、制作会社や素材を決める時間が必要になります。
披露宴の3ヶ月前くらいから準備することをオススメします。
制作会社を選ぶポイントは、値段ではなくサンプル動画を見て判断すると失敗しないでしょう。
方法②結婚式場に依頼する!
メリットは、映像制作業者を探す必要がないことです。
クオリティーの心配をする必要がないことも良いところです。
また、当日の記録撮影を依頼している場合、エンディングムービーに当日の写真を載せてくれます。
ですから、エンディングムービーで当日の様子の写真を取り入れたい場合にオススメです。
方法③自分で作る!
メリットは、ムービー作成にかかるお金を抑えることができることです。
時間とツールがあればクオリティの高いムービーを作ることが可能です。
ムービー作成に慣れていない人は時間がかかると思うので、ある程度ゆとりのあるスケジュールを確保することをオススメします。
結婚式のムービーを自作するときの動画編集ソフトの選び方
動画編集はパソコンだけではなく、スマートフォンのアプリでも可能な時代となりました。
動画編集ソフトやアプリは多数存在しますが、初心者が使う動画ソフトとしては下記の2つが多いでしょう。
- パソコン専用の無料ソフト(Filmora Wondershareなど)
- スマートフォンでも使用できるソフト・アプリ(クラフトムービーなど)
まず、パソコン専用の無料ソフトです。
パソコン専用の無料ソフトの強みは、Youtuberが投稿している動画のように、本格的な編集ができることです。
一方でデメリットとしては、無料版だと動画ソフトのロゴが入ってしまいます。
そして、ロゴを消すためには有償版の購入が必要で、例えば先に挙げたFilmore Wondershareでは6980円かかります。
次に、スマートフォンでも使用できるソフトやアプリの強みは、会社の昼休みなどのすき間時間に製作出来ることです。
また、先に挙げたクラフトムービーでは動画編集、作成を無料で行えるのも大きな魅力ですよね。
しかし、結婚式ムービーを自作することによる注意点も多く、せっかく作ったムービーが台無しになってしまう可能性もあります。
次章で、結婚式ムービーを自分で作成することにおける注意点を3つ紹介します。
結婚式ムービー作成における4つの注意点
注意点①:プロジェクターと編集ソフトで画面比率が異なる可能性がある
まずは、編集ソフトと結婚式場のプロジェクターで映像の比率が異なる可能性があることです。
昨今Youtubeの動画などで、多く見る映像の比率は「横:縦=16:9」となっています。
映像比率とは横と縦の長さがどれくらい違うのかを示したものです。
例えば、横16mのプロジェクターでしたら、縦は9mで映ります。
しかし、プロジェクターが必ずしも同じ映像の比率とは限りません。
比率が違えば、画像が引き伸ばされて違和感のある形になったり、反対に画像が見切れて顔が見えなくなる可能性も。
結婚式ムービーで失敗しないためにも、映像比率に関しては必ず式場に事前に相談しておくべき、重要なポイントです。
注意点②:ファイル形式が非対応で流せない
次に、DVDに焼いた結婚式ムービーの映像ファイルが、非対応で再生出来ない危険性があることです。
特にMP4やMOVといった、パソコン用のファイル形式で焼いた場合、再生できない可能性が大。
ムービーをDVDに焼く際には「DVD作成ソフト」を使用しましょう。
加えて事前に式場で問題なく流せるか確認しておくことも重要ですね。
注意点③:式場によってはBGMが限られる
見落としがちですが、重要なのが「式場によってはBGMが限られる」ことです。
普段聴いている楽曲のほどんどに「著作権」があります。
結婚式ムービーであっても著作権違反になりますので、JASRACという団体に3000~5000円程度の使用料を支払わなければなりません。
加えて式場によっては上映を拒否するケースもあるみたいです。
上映の拒否を防ぐため、結婚式ムービーに使用するBGMに関して式場と一度相談することをおすすめします。
また、リスク回避のためでしたら、Youtuberが使っているようなフリー素材(著作権なしの音楽)もあります。
注意点④:持ち込み料やプロジェクター使用料がかかる場合がある
結婚式にかかる費用を少しでも節約したいという気持ちから、ムービーを自作する場合も多いと思います。
しかし、結婚式場によっては、持ち込み料がかかる場合もあります。
また、持ち込み料は無料であっても、プロジェクターを使用することになるため、プロジェクター使用料がかかることもあります。
せっかく自作したのに、やっぱり結婚式場に作成をお願いするなんてことにならないためにも、事前に式場に確認しておきましょう!
結婚式ムービーで最高の結婚式を演出しよう
結婚式ムービーは今では、必須の演出になりつつあります。
YouTubeなどの流行から結婚式ムービーを自作しているカップルもかなり多いです。
ムービーの自作には
- 自分の要望を思い通りに入れられる
- 作る過程も楽しめる
といった魅力があります。
一方で、
- 動画編集ソフトの選択
- 使用する画像や動画の選択
- 実際の編集作業
などたくさんの手間がかかります。
また「求めているものができない」「結婚式に間に合わない」といった事態に陥る可能性も大いにあります。
人それぞれにベストな選択は異なるので、式までの期間・自身のスキルや求めるクオリティなどを明確にして自作するのか外注にするのかを決めましょう。
最適な選択で最高の結婚式ムービーを作りましょう!