近頃では計算機を持ち込んで算数の授業をしている学校もあるようです。
現代においてそろばんは必要なものなのでしょうか?
昔のものというイメージがあるそろばんですが、習っておくと多くのメリットがありますよ。
日常生活だけでなく、将来の仕事にも活かせます。
この記事ではそろばんのメリットや何歳からそろばんを始めるとよいのかを解説していきます。
目次(クリックでジャンプ)
そもそもそろばんとはどういうもの?
そろばんは、いつから使われるようになったのでしょうか。
そろばんは、16世紀後半に中国から伝えられたといわれています。
日本では室町時代で、中国との貿易が盛んになっていた頃です。
貿易は主に、日本有数の港町になっていた福岡の博多、大阪の堺で行われていました。
中国からきた貿易商によってそろばんが持ち込まれたといわれています。
そろばんは、古い歴史のあるものなのです。
そろばんは何歳からできるの?
あなたの町にはそろばん教室はありますか。
興味がある親御さんは、お子さんにそろばん教室に通わせたいと思っているかもしれません。
そろばん教室は何歳から通わせるのがいいのでしょうか。
年齢別にみていきましょう。
1~2歳
この年齢のお子さんは、数字の概念をまだ理解できません。
またそろばんでは器具をつかう必要がありますが、うまく使いこなすのは難しいでしょう。
さらに計算するとなると難易度があがります。
まだ適齢期ではないようです。
3~4歳
そろばんを始める方の中で一番早いのがこの年齢です。
3歳からそろばんを習い始めるお子さんもいます。
個人差はありますが3~4歳というのは、少しづつ数字の概念を理解する時期です。
またこの時期は、右脳の動きが活発になるので、そろばんを始めるのに良いです。
日々脳が発達する時期で、そろばんは右脳が鍛えられるため脳の発達に大きな期待ができますよ。
5~6歳
5~6歳でそろばんをはじめるお子さんも多いです。
3~4歳では、うちの子は数字を理解できそうにないと感じる親御さんもいるので、この年齢から始めるのです。
5~6歳というのは、小学校に入る前の年齢です。
算数を習う前なので、数字に対する苦手意識ができるまえに数字に触れておくのはよいでしょう。
小学校低学年
小学校低学年である6~9歳は、そろばんを始めるお子さんがもっとも多い年齢です。
小学校で算数を学んでいるので親しみやすいかもしれません。
そろばんは、右脳をよく使います。
小学校で習う勉強は主に左脳をつかうため、偏ってしまいがちです。
そろばんを習うと右脳と左脳、両方を使うことでバランスよく脳が鍛えられるのでおすすめです。
小学校高学年
小学校高学年からそろばんを始めるお子さんもいます。
この年齢になると自我も育っており、お子さん本人が興味を持ち始めたら飛躍的に成長するでしょう。
そろばんには、珠算能力検定があります。
掛け算や割り算が出てくるのですが、小学校高学年ですと、すでに学習しているのでイメージがわきやすいでしょう。
習い始める時期は少し遅いかもしれませんが、すぐに追いつけることでしょう。
中学生~大学生
この年齢になると部活動や宿題に割く時間が増えるため、そろばんを始めるお子さんは少ないようです。
高校受験のために塾に通い始めるお子さんも多いのではないでしょうか。
また算数から数学になり、図形問題や文章問題を解いていきます。
そろばんは暗算や計算問題に向いていますが、図形などにはあまり活用できません。
しかし、中学、高校で習う数学でも計算は必要なので、そろばんに興味を持った持ったら、いつ始めても遅くはありませんよ。
大人
そろばんを習っていると、大人になっても良いことがあります。
例えば仕事上での計算が暗算ですぐできる、などです。
そろばんは、前頭葉を活性化させます。
前頭葉を活性化すると円滑なコミュニケーションを取れたり、やる気アップにも繋がります。
これは仕事をする上で有利にはたらきますね。
また認知症の予防も期待できます。
そろばんをはじくことで指先を動かします。
指先を動かすと脳の血流が促され、脳の活性化がみられるのです。
そろばんは何歳になっても始められるので興味のある方は挑戦してみましょう。
そろばんを習うのは何歳からがベスト?
そろばんは何歳から習い始めると一番いいのでしょうか。
一般的には5~6歳の就学前後がベストとされています。
小学校に入学し、足し算や引き算を習いはじめると筆算も習います。
筆算で計算する癖がつく前に、そろばんで計算することを覚えると計算が早くなります。
また就学前に数字に慣れておくこともできます。
さらにこの年齢は、右脳の働きが活発になります。
日本の学校教育は主に左脳を鍛える勉強法なので、この時期にそろばんを習うと右脳と左脳をバランスよく鍛えられます。
そろばんを習うメリットとは?
そろばんを習うメリットは多くあります。
まず数字に常にふれているので、数字に対して苦手意識がなくなり数字に強くなります。
そろばんの試験は、時間内に多くの問題を解きます。
素早く正しい答えを出さなければならないため集中力がつきます。
また国語のようにいくつも回答が存在するのではなく、回答はひとつです。
客観的指標から、正解を重ねることで自己肯定感も向上します。
数字に強くなると同時に、自分に自信がつくなんて素晴らしいですよね。
そろばんを習うとなにが身につくの?
数字を常に扱うので、0がたくさんあるような大きい桁の数字が問題で出されても感覚をつかみやすいです。
小さい桁の数字は日常生活でも役立ちます。
スーパーマーケットに買い物をする際も、予算を決めて暗算しながら買い物できるので、とても便利です。
レジでお金が足りずに困ってしまう、なんてことはないでしょう。
友達同士で割り勘にしたい時も、計算機より早く払う金額を計算できるでしょう。
そろばんは将来どのような仕事に役立つ?
そろばんができると数字に強くなります。
例えば、数値データを分析して課題を表面化する仕事には、データベースエンジニア・データサイエンティストなどがあります。
計算力を活かして資格を取得し、仕事に活用することもできますよ。
また、簿記の資格を取得すると経理・労務税理士補助の仕事や、データアナリストが使う統計検定という資格もあります。
電検三種は設備管理や電気設備のメンテナンスの仕事に活かせる資格です。
様々な分野の資格で数字や計算が関係するので、数字に強いと取れる資格や仕事の幅が広がりそうですね。
そろばんは何歳からはじめるのが理想?
そろばんを始める年齢はは、5~6歳の未就学前後が理想的です。
小学校に入って筆算を習う前に、そろばんの計算方法を学んでおくことで、数字に苦手意識がなくなります。
また、左脳を主に使う学校での勉強に対して、そろばんを習うことで右脳を使い、バランスよく脳が鍛えられますよ。
右脳を鍛え、計算能力を高めることは何歳になっても大事なので、習いたい、必要だと感じたら大人になってからでも遅くはありません。
興味を持ったなら、年齢に関係なく挑戦してみましょう。
そろばんで計算能力や右脳を鍛えることで、自分の能力を高めていけますよ。