寝る前や、トイレに立てなさそうな会議前、妊娠中・授乳期の女性など、カフェインを摂りたくないけどコーヒーの味が欲しくなるときはないでしょうか?
そんなときに活躍するのがカフェインレスコーヒーです。
しかし、「カフェインレスコーヒーをまずい」「味が薄い」と感じる人も少なくありません。
そこで、この記事では
- カフェインレスコーヒーとはどんなもの?飲むメリットとデメリット
- まずいと感じる理由
- おすすめのカフェインレスコーヒー5選
について解説していきます。
目次(クリックでジャンプ)
カフェインレスコーヒーとは?
そもそもカフェインレスコーヒーとは何でしょうか?
カフェインレスコーヒーとは、一言で言えばカフェインの量が少ないコーヒーのことです。
日本カフェインレスコーヒー協会によると、日本の法律では
「カフェインを90%以上除去したコーヒーにあっては、カフェインレスコーヒー・カフェインフリーコーヒー・デカフェネィテッドコーヒー等と表示することができる。」
と定められているようです。
カフェイン量は、通常のコーヒーが100ml…60mgに対して、カフェインレスコーヒーは100ml…1~2mgほどです。
このことから、カフェインレスコーヒーは通常のコーヒーよりもカフェインが少ないことがわかりますね。
カフェインレスコーヒーのメリット
カフェインレスコーヒーを飲むメリットは、ずばりカフェインが少ないことでしょう。
カフェインには、覚醒作用、利尿作用を始めとして様々な効果があります。
また、カフェインの摂りすぎで胎児に悪影響を及ぼす可能性があるとして、妊婦さんや授乳期の女性はカフェインをあまり摂らないよう推奨されています。
カフェインを控えたい方でも安心してコーヒーを楽しめる、それがカフェインレスコーヒーです。
しかし、カフェイン量は普通のコーヒーより少ないというだけで、全く含まれていないわけではありません。
飲み過ぎると当然カフェインの影響は出ます。
飲み過ぎには注意をしましょう。
カフェインレスコーヒーのデメリット
カフェインレスコーヒーの大きなデメリットは、まずいと感じるものがあることです。
カフェインレスコーヒーはカフェインレス処理をしたもの、つまりコーヒー生豆からカフェインの成分を取り除いたものを使って作られています。
そのときにカフェインと同時にコーヒーの香りや味の成分も抜けてしまうことがあります。
それが原因となってまずい・味が薄いと感じてしまいます。
カフェインレス処理の方法の一つに「有機溶媒抽出」があって、人体に有害な物質を使うものがあります。
海外ではこの有機溶媒抽出を採用していることが多く、海外に行く際にはどんな処理をしているか書かれていないものは避けたほうがいいでしょう。
日本では「有機溶媒抽出」は禁止されているので、日本のメーカーのものを飲むならば安心です。
カフェインレスコーヒーはまずい?美味しくないと感じる3つの理由
カフェインレスコーヒーはなぜまずいのか、その理由を3つ解説していきます。
理由①カフェインレス処理でコーヒー成分が抜ける
デメリットでも出てきましたが、カフェインレスコーヒーはコーヒー豆にカフェインレス処理をしています。
このときに、カフェインと同時にコーヒーの成分が多少なりとも抜けてしまいます。
すると、普通のコーヒーと比べて薄味になり、まずいと感じてしまうのです。
理由②質の低いコーヒー豆が使われている場合がある
コーヒー豆にカフェインレス処理をするということは、コーヒーとして販売するまでの工程が増えるということになります。
すると、通常のコーヒーよりもコストがかかってしまいます。
しかし、あまりに高いコーヒーでは買ってもらえなくなるので、コーヒー豆自体の質を低くすることでコストを抑えている場合もあります。
もともと質の低いコーヒーを、さらにカフェインレス処理し、コーヒー成分が抜ければ美味しくないのは明らかです。
理由③代用コーヒーをカフェインレスコーヒーとして飲んでいる
代用コーヒーとは、原材料にタンポポや大豆、チコリなどを使用したコーヒーの代用品です。
もともと戦争などでコーヒー豆が輸入されなくなったときに、身近なものでコーヒーを楽しもうと考えられました。
現在でもカフェインを含まないコーヒーとして飲まれています。
風味はコーヒーに似ていますが、コーヒー豆を使っていないので、飲んでみると味が違い、美味しくないと感じることもあります。
この代用コーヒーはカフェインレスコーヒーではなく、ノンカフェインコーヒーです。
しかし、間違えてカフェインレスコーヒーとして飲んでいる場合もあります。
すると、カフェインレスコーヒーは美味しくないという評価に繋がってしまうのではないでしょうか。
美味しく飲もう!おすすめカフェインレスコーヒー5選
ここからはカフェインレスコーヒーの中でも美味しく、おすすめなカフェインレスコーヒーを5つ紹介します。
UCCおいしいカフェインレスコーヒー
まずオススメするのは、有名なUCC上島珈琲の「おいしいカフェインレスコーヒー」です。
こちらはカフェインを97%カットしながらも、コーヒーの香りや味が楽しめると評判です。
その秘密は、二酸化炭素を使った「超臨界二酸化炭素抽出」というカフェインレス処理をしているからだそうです。
”「カフェインレスを飲みたいけれど、味に満足できない」
そんな今までの常識が、この1杯から変わります。”(公式サイトより)
AGFブレンディやすらぎのカフェインレス
安心・安全な「水抽出」によってカフェインレス処理をしたAGFの「ブレンディやすらぎのカフェインレス」。
レギュラーコーヒーなら97%、インスタント・スティックコーヒーなら93%カフェインがカットされ、それでいて香りやコクを楽しめる満足の一品です。
ネスレ スターバックスディカフェハウスブレンド
日本でも大人気のネスレとスターバックスという2社が提携し販売する、「ディカフェハウスブレンド」。
スターバックスで人気のブレンドを「超臨界二酸化炭素抽出」によってカフェインレスにしたこだわりの商品です。
ドトールやさしい香りのカフェインレス
ドトールの「やさしい香りのカフェインレス」は、コロンビア産のコーヒー豆を100%使用しています。
コロンビアはコーヒー豆の生産量が世界3位で、歴史あるコーヒー豆の産地です。
そのコーヒー農家が細かな手入れを欠かさずに作り上げた甘味も苦味も酸味も楽しめるバランスの良いコーヒー豆で、ドトールこだわりの直火焙煎によって作られたコーヒー。
美味しくないはずがありません!
無印良品カフェインレスコーヒー
無印良品では、
- 過去3年以上殺虫剤や除草剤、化学肥料などを使用していない土壌で栽培していること
- 豆の焙煎をはじめ加工の段階においても添加物、加工補助剤などを使用していないこと
という2つの基準を満たしたコーヒーを提供しています。
それによって人にも環境にも優しく美味しいコーヒーになっています。
カフェインレスコーヒーでも美味しいものはある!
カフェインレスコーヒーはカフェインレス処理をすることでカフェインだけではなく、コーヒーの香りや味の成分も抜けてしまうことがあります。
それが原因で、まずい・美味しくないと感じるということがご理解いただけたでしょうか?
しかし、コーヒーメーカーも一層美味しく安心してカフェインレスコーヒーを楽しんでもらえるように工夫しています。
もしカフェインレスコーヒーがまずいと思っている方は、今回ご紹介したおすすめの5つのカフェインレスコーヒーをぜひ飲み比べてみてくださいね。