

といった悩みや疑問を抱えていませんか?
買い物で量と金額が異なる商品を見つけ、どちらがお得かすぐに計算できたり、友人との食事を割り勘する際に支払う金額の計算がすぐにできたり…
そんな人があなたの周りにいるかもしれません。
それを見るたびに、「自分にもできたらいいのにな」なんて思っていないでしょうか?
私自身、簡単な暗算すらもできず、長い間コンプレックスに感じていました。
しかしこれからお話する方法を知ったことで、難しい暗算もすぐにできるようになり、友人に驚かれるようになりました。
本記事では、暗算ができない人の特徴から克服方法、便利な計算方法を解説し、暗算練習のための参考書なども紹介します。
この記事を読んで、あなたも暗算をマスターして日常生活を少しだけ快適にしてみませんか。
目次(クリックでジャンプ)
暗算ができない人の特徴
暗算ができないと言っても、全くできない方もいれば、少しはできる等、個人差はありますが、暗算が上手くできない人に共通する特徴が2つあります。
まずは、暗算ができない原因を知りましょう。
特徴①計算中に覚えておかなければならない数を忘れてしまう
計算しているうちに数を忘れてしまう、というのが暗算ができない一番の原因です。
例えば、34×5を計算してみましょう。
計算方法としては、34を30と4に分け、それぞれに5をかけて最後に両者を足す、という流れになります。
計算手順
①30×5
②4×5
③①と②を足す(150+20)
それぞれの計算は簡単で、すぐに答えを出すことができると思います。
しかしこの計算を頭の中で行うと、②を計算し終わった時点で①の答え(150)を忘れてしまうことが多いのです。
数字が2桁、3桁…と増えて複雑になるにつれて、さらに計算に必要な数を忘れやすくなり、これが暗算ができない原因となります。
特徴②九九がうろ覚え
反射的に九九の答えが出てこない、ということも暗算ができない原因です。
暗算をスムーズに行うには、九九の答えが瞬時に出せることが必要です。
例えば、「4×9」という式を見た時、瞬時に「36」が出るでしょうか。
頭の中で「しくさんじゅうろく」などと声に出さないと答えが出てこない場合、九九の暗記が十分でないと言えます。
“暗算ができない”を克服する4つの方法
暗算ができない人の特徴を解説しましたが、どうすれば暗算ができる様になるでしょうか。
ここからは、暗算ができる様になるための方法を紹介します。
“暗算ができない”を克服する方法①暗算の二大原則を知ろう!
普通に計算すると筆算などが必要な場合もあり、暗算でするには大変ですよね。
暗算をするためには、普通に計算するよりも簡単な式にすることが重要です。
計算式を分解する
一度に答えを出そうとするのではなく、まずは式を分解してみましょう。
上記で例に出した「34×5」の場合、
十の位の「30」と一の位の「4」というように、数字を分割することでシンプルに計算することができます。
分解した計算式は、桁の大きい方から計算する
上記で分割した「30」と「4」について、まずは桁の大きい「30」を計算しましょう。
具体的にいうと、
①30×5
②4×5
という順番で計算し、最後に2つの数を足します。
こうすることで、頭の中で整理しながら計算の答えを出すことができます。
“暗算ができない”を克服する方法②計算中の数を忘れない
暗算ができない一番の原因は「数を忘れてしまう」ということでしたよね。
そのためまずは「忘れないようにする」ということが重要です。
ここでは、計算中の数字を忘れない為の方法を紹介します。
計算中の数を何度も頭の中で繰り返す
「計算中の数を忘れない」ようにするにはどうしたらいいのか、ですが、とにかく頭の中で何度も繰り返して唱える必要があります。
先に例を出している「34×5」だと、
①30×5
②4×5
このうちの①150を覚えているようにしましょう。
②の4×5を計算している間も、①の答え150を何度も頭の中でくり返してください。
落ち着いて少しずつ計算を進める
一気に計算しようとせず、一つ一つ分解して簡単な式にしてから計算するために、まずは落ち着いて考えるようにしましょう。
最初は時間がかかりますが、慣れると段々早くできるようになりますよ。
“暗算ができない”を克服する方法③数をこなして、暗算に慣れる
今まで説明した、暗算ができる様になる方法
- 計算中の数を忘れない
- 計算する数字を分解し、簡単な式にする
- 落ち着いて少しずつ計算を進める
を心がけながら、たくさん暗算を繰り返しましょう。
回数をこなすうちに、徐々にできるようになりますよ!
“暗算ができない”を克服する方法④九九を完全に覚える
やはり九九を暗記していないと、暗算は難しいです。
7の段や8の段など、一般的に覚えづらいと言われる計算も、計算式を見ただけで瞬時に答えが出るようにしておきましょう。
声に出して覚えるのも良いのですが、式を紙にかいて、視覚的にインプットする方法をおすすめします。
“暗算ができない”を克服するお役立ち計算方法
普通に計算することはできても、暗算する際には難しい計算がありますよね。
そんな時に役立つ計算方法を紹介するので、暗算する時に使ってみましょう。
一の位が大きい数の足し算引き算は、数を丸める
一の位が8や9など大きい数字の時の計算のコツです。
59+14を計算してみてください。
「59」のように一の位が大きいと、「繰り上がり」が起こるため難しくなります。
そういった時は、一旦キリのいい数に直してから計算してみてください。
59は60に近いので、まずは60として計算してしまいます。
すると、
60+14
となり、繰り上がりもなくなるため簡単に74が出せます。
そこから、最初に追加した1を引いてください。
74-1=73
59+14をそのまま計算するよりも簡単に答えが出せたのではないでしょうか。
引き算の場合も同様です。
例えば62-38を計算してみます。
一の位が大きい方の数「38」の数をキリのいい「40」に直します。
すると、
62-40=22
となります。
そこから、最初に追加した2を足してください。
22+2=24
こちらも簡単に計算できたかと思います。
つまり、
- 一の位が大きい方の数をキリのいい数にする
- キリのいい数に直した時に足した(引いた)分を計算結果から引く(足す)
この流れで計算すると、一見複雑な式も簡単に暗算できるようになります。試してみてください。
11を掛ける計算は、足し算だけでできる
「×11」の掛け算は、実は足し算だけでできてしまいます。
例として、35×11を計算します。
普通に計算しようとすると難しく見えますが、以下の方法であればすぐに解くことができます。
①11にかけている数「35」を3と5に分割
②分割した3と5を足す
③②で足した数8を3と5の間に入れる
結果、385となります。
念の為電卓で35×11を計算してみてください。上記の計算結果385が表示されたはずです。
ただ1点注意したいのが、上記②の計算結果が「2桁」になるときです。
例えば、67×11の場合、
①11にかけている数「67」を6と7に分割
②分割した6と7を足す
③②で足した数「13」を6と7の間に入れる
このままだと「6137」となってしまいます。
明らかに大きすぎますよね。
このように足したら2桁になる(繰り上がる)場合は次のように計算します。
①11にかけている数「67」を6と7に分割
②分割した6と7を足す
③②で足した数「13」を1と3に分割
④1を十の位「6」に足し、3を十の位にする
これにより、
- 百の位:6+1=7
- 十の位:3
- 一の位:7
となり、答えは「737」となります。
繰り上がりがない場合・ある場合とでは計算方法が異なりますので注意してください。
9を割る計算は、足し算だけでできる。
「123÷9」を例にして解説します。
①答えが何桁になるのか見当をつける
見当のつけ方としては、9を10に変換して考えてみてください
123÷10=12.3
となりますよね。
9で割ったとしてもこの数字と大体同じになることが予想できますので、2桁(小数点以下あり)となります。
②十の位には「123」の百の位「1」を入れる
③一の位には「123」の百の位「1」と十の位「2」を足した数「3」を入れる
④小数点部分には「123」すべての位「1」「2」「3」全てを足した数「6」を入れる
すると、結果は「13.6」となります。
「9で割る計算なんて絶対無理!」と思っていたかもしれませんが、この方法を使えば簡単に暗算できますね。
【練習問題】暗算で解いてみよう!
ここまで便利な計算方法を紹介しました。
練習問題を用意したので、紹介した方法を使って暗算にチャレンジしてみましょう!
- 32×8
- 49+12
- 51-18
- 11×23
- 47×11
- 323÷9
暗算の練習がもっとしたい!
練習問題はできましたか?
さらに暗算を練習したい方に、おすすめの問題集と参考書を紹介します。
ぜひこの本を使って、暗算をマスターしてください!
暗算ができない人におすすめの問題集
「しゅざんしき あんざん練習問題集 8級」
https://item.rakuten.co.jp/genkisoroban/163/
暗算ができない人におすすめの参考書
「完全版 暗算の達人 世界最高の高速暗算テクニック」
https://books.rakuten.co.jp/rb/15176285/
いろいろな問題に触れて、“暗算ができない”を克服しよう!
繰り返し問題を解くことで、暗算は誰でもできるようになります。
最初は時間がかかり、なかなかできずにストレスを感じるかもしれません。
しかしやればやるほど慣れてきて、自然とできるようになります。
さらに、今回紹介した計算方法に慣れれば、暗算をマスターする時間も短縮できること間違いありません。
今日から少しずつ練習して、暗算ができるようになりましょう!