大学や専門学校に進みたいと考える時に大切なことの1つに学部の選択があります。
その中でも情報学部は人気が高い学部ランキングの9位にランクインしているそうです。
そんな人気の高い情報学部ですが「やめとけ」と言われていることも多いです。
この記事では「情報学部がなぜやめとけと言われるのか」「向いている人」「メリットデメリット」などについて解説してきます。
目次(クリックでジャンプ)
情報学部はやめとけ!と言われるのはなぜ?
結論からいうと、情報学部は向いている人と向かない人の差がはっきりしています。
勉強をするために学校に行き、とにかく勉強に集中したい。
進路に向かって一生懸命頑張れる。
という人にはおすすめの学部です。
逆に、キラキラとした学生ライフを楽しみたい。
アルバイトや恋愛、友達との時間を大切にしながら勉強をしたい。
という人には向いていない可能性が高いです。
情報学部はなぜやめておいた方がいい?
情報学部に進みたい理由として、メディアに興味があるから。コンピュータを操作するのが好きだから。
といったことが挙げられると思います。
ですが実際に入ってみたはいいけど、勉強がきつくて思うように勉強についていけず、留年してしまった。
就職先が限られていて、自分の就きたい企業に入れなかった。
レポートや課題が多くて学生ライフを楽しめなかった。
という声もあるのが現状です。
詳しく解説していきます。
理由①勉強がきつい
もちろん基礎から学べますが、専門的で深い内容を学びます。
ですので、基礎的な授業で苦手意識を持ってしまうと、勉強が嫌いになってくる可能性は高くなるでしょう。
受験生版タイガーファンディングで有名な小林尚先生でも、実際に専門的な情報学部大学に通っている生徒に話を聞くと、難しくて全然ついていけなかった。
とおっしゃっていました。
理由②就職先が少ない
多くの情報学部生は、理系であればIT関連、文系であればメディア関連の仕事に就きたい人が多いでしょう。
これらの職種は人気で多くの学生が殺到するため、内定倍率が高いです。
それに加え採用枠が少なく、行きたい会社に入社できない可能性があります。
理由③忙しい
レポートや課題が多いと言われています。
計画的に進めないと期限に間に合わないので、スケジュール管理が大変です。
しっかりと大学に集中できる環境に身をおかないと置いていかれる可能性があります。
理由④留年の可能性がある
2024年3月30日最新の学部留年率データでは、理系の中で情報学部は、留年率が比較的高い傾向にあります。
専門的な勉強内容であるため、想像とのギャップに苦しむ学生が多いそうです。
留年をすると他の学生と1年卒業がずれるのでメンタル的にきつい部分があります。
理由⑤勉強が役に立たない
私自身、高校ではありますが、工業高校情報技術科を卒業しました。
授業で学んでいる内容が現代に追いついていなくて、社会に出て役に立つスキルはあまり習得できませんでした。
情報分野は、技術や知識のアップデートが早い業界です。
学ぶ内容や学校によってスキルが役に立たないといったことが起こる可能性があります。
情報学部に向いている人
結論で書いた通り、情報学部には向いている人と向かない人がいるのが事実です。
ざっくりいえば、勉強が好きで、将来のために一生懸命勉強に打ち込むことができる人は情報学部に向いていると言えるでしょう。
とにかく大学や専門学校で学びたいという人や、どうしても情報学部に入りたいという人にも挑戦してほしい学部です。
これから、どういった人が向いているのか、具体的に説明していきたいと思います。
①勉強が大好きな人
学問を学ぶ上で勉強は必要不可欠です。
特に情報学部の分野では、目まぐるしい技術の進歩についていく必要がありますから、積極的に勉強することが大切です。
ですので、常に向上心を持って学習するのが大好きという人には向いている学部と言えるでしょう。
②きつくても耐えられる人
情報学部の分野は、非常に専門的な分野を勉強します。
専門的な勉強となると、授業の他にも、自分で進んで勉強に取り組まなければなりません。
そうすると必然的に勉強時間も長くなります。
苦手な分野であれば、専門的に深く学ぶのは精神的にきついものがあると思います。
ですので、心身ともにきつくても耐えられる人は情報学部に向いているでしょう。
③就職先にこだわりがない人
なりたい職業があまり決まっていないという人は、勉強しておいて損はない分野だと思います。
どの職種にもコンピュータを使うことが必須になってくるこれからの社会ですので、とりあえず大学や専門学校に進みたいという人にはピッタリな学部です。
④どうしても情報学部に入りたい人
どうしても情報学部に入りたい!という強い意志を持っている人は迷わず挑戦しましょう。
情報分野に限ったことではありませんが、夢に向かって挑戦することは、これからの人生の糧に必ずなります。
⑤アルバイトをしなくてもいい人
レポートや課題が多いですし、授業以外でも勉強しないといけないため、アルバイトをしている時間はないに等しいです。
金銭的に余裕があり、勉強だけに時間をとれる人にはピッタリといえます。
情報学部のメリット
情報学部のメリットは、基礎的なこともしっかり学べて、専門的な技術も深く学ぶことができます。
学んだことがスキルになるのでIT業界で活躍できるでしょう。
信頼できる仲間と出会い、切磋琢磨し技術を高め合えるといったメリットもあります。
情報学部のメリットを詳しく説明していきます。
メリット①しっかりと学べる
情報学部は、専門の勉強に進む前の基礎的な授業が多いです。
今まで情報に関する勉強をしてこなかった人でも基礎から学べるというのはうれしいですね。
メリット②切磋琢磨できる
大学ではゼミナールというクラスに所属し、テーマに沿った研究をしています。
そこで他の生徒と意見交換をしたり、研究発表をしたりなど、他の生徒と切磋琢磨して学ぶことができます。
メリット③IT業界に就職できる
情報学部を卒業後は、もちろんIT業界に就職できます。
IT業界には、システムエンジニアやプログラマー、ITコンサルタントなど、たくさんの職種があるので、自分の得意分野を活かした仕事が見つかります。
メリット④達成感を味わえる
情報学部といえば、プログラミングの学習がつきものです。
自分で作ったプログラムが思った通りに動いた時、プログラムのエラーが解けた時など、作っていく過程でたくさんの達成感が味わえます。
メリット⑤信頼できる仲間ができる
他の生徒と何かを作り上げる機会が多いので、一緒に学びあっていくことで自然と信頼できる仲間ができます。
このつながりが、学校を卒業して社会に出ても必ず活かせるでしょう。
情報学部のデメリット
たくさんのメリットがある情報学部ですが、デメリットもあります。
おおまかには、勉強量の多さで勉強とプライベートの両立が難しく、やる気次第ではついていけなくなります。
就職先にブラックな会社が多いとも言われています。
こういったデメリットも詳しく説明していきます。
デメリット①勉強量が多すぎる
情報学部のカリキュラムは、プログラミング、ネットワーク技術、セキュリティなど、専門性の高い内容をたくさん学びます。
「広く深く」という言葉がピッタリの学部です。
ですので勉強量が多すぎるのがデメリットの一つに挙げられます。
デメリット②やる気がないとついていけない
1年生で基礎知識、2年生で専門的な学習、3年生で研究課題、4年生で総仕上げといった学習計画です。
学習内容は4年間を通した内容になりますので、やる気がないと次の学年でつまづいて、結果ついていけなくなってしまいます。
デメリット③私生活に余裕がなくなる
情報学部では他の学部に比べてレポートや課題提出が多いです。
それに加え、資格取得の勉強もしなければならないので、私生活に余裕がなくなります。
マルチタスクが苦手な人は特に厳しいです。
デメリット④就職先にブラックが多い
IT業界にはブラック企業が多いと言われています。
実際にプログラマーをしている友人に話を聞くと、1つのプロジェクトを少ない人数で取り組むので、1人1人の作業量が多いそうです。
どの会社もブラックということはありませんが、良い条件で採用されるには、高い専門スキルが必要です。
デメリット⑤恋愛する時間がない
デメリット③で説明したように、レポートや課題提出に追われ、資格勉強に多くの時間を取られるため、恋愛する時間がないです。
それに加え、情報学部に入る女子は少ない傾向にあります。
男子にとっては出会いが少ないとも言われています。
情報学部はやめとけ!と言われるのはなぜ?
情報学部は勉強量や専門的な知識を学ぶことから「やる気があり勉強が大好きな人」にはおすすめです。
逆にやる気がなく「勉強よりも私生活恋愛を重視したい人」はやめておいた方がいいです。
情報学部で学ぶと社会に出てすぐに使える知識などが身につくので、そういった点では他の学生よりリードすることができます。
また、情報学部を出ていないとつけないような仕事もあるので、将来自分がどうなりたいかということも踏まえて学部を選ぶと良いスタートが切れるでしょう。