進級の際に幼稚園の先生へお礼のメッセージを贈る時、何を書いたらいいのか困りますよね。
こんな疑問を解決するために、保護者から幼稚園の先生にメッセージを贈る際のポイントを解説します。
学年ごとの特徴や例文、子どもからのメッセージの書き方もご紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
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幼稚園の先生にメッセージを贈ろう!
幼稚園の先生にお礼のメッセージを贈る機会は意外と多いものです。
特に学年末に、お礼のメッセージカードや、アルバムを制作する幼稚園が少なくありません。
まっさらな紙をクラス委員さんなどから渡されて、自由に書いて下さいと言われます。
その紙にメッセージを書いて、写真やシールで装飾する事が多いようです。
みんなが制作した紙を集めて、アルバムなどにして先生にお渡しします。
その際に書くメッセージはどのようなものが良いのでしょうか?
保護者と子ども、それぞれがメッセージを書く際のポイントと例文を解説していきます。
保護者から幼稚園の先生にメッセージを贈る際のポイントは?
子どもが年長になると字もある程度書けたり、装飾をバランスよく配置して紙を上手く使う事が出来ます。
しかし、子どもが年少の時のお礼のメッセージは、ほぼ保護者が書く必要があります。
ありきたりにならず、感謝が伝わる印象的なメッセージを書くにはどうしたら良いでしょうか?
保護者から幼稚園の先生にメッセージを贈る際のポイントは3つです。
- 感謝を伝える
- 具体的なエピソードを入れる
- 短く分かりやすい言葉で書く
この3つのポイントに気をつけながら
- 感謝
- 具体的エピソード1つか2つ
- 次の学年へ向けて
- 再度感謝
の順に書くとバランスが良くなります。
短文や一言文の場合は、最初の「感謝」と「次の学年へ向けて」を省略しても大丈夫ですよ。
では3つのポイントを具体的に解説していきます。
ポイント①感謝を伝える
メッセージを書く1番の目的は、先生に感謝を伝える事です。
1年間頑張って良かったと先生に思ってもらえたら、こちらも嬉しいものです。
こうして欲しかった!といった要望などはあったとしても書かないでおきましょう。
素直にストレートに感謝を伝えましょう。
ポイント②具体的なエピソードを入れる
具体的なエピソードを入れることで、ありきたりな内容になることを防げます。
具体的なエピソードを入れると映像として思い出しやすく、その後も記憶に残りやすくなります。
実際の子どもの行動や言葉を書くと、具体的なエピソードになります。
また家での出来事を絡めて書くことも、驚きや発見があり印象的です。
それでも具体的なエピソードが浮かばない時がありますよね。
そんな時は、写真や子どもの作品、行事予定をゆっくり眺めていると思い出せるかもしれません。
具体的なエピソードだけでなく、名前を入れるのもポイントです。
子どもの名前や先生の名前を書くようにしましょう。
ポイント③短く分かりやすい言葉で書く
1文が長すぎると、分かりにくくなります。
1文1文は長くなりすぎないように、文を短めに書きましょう。
また、丁寧で真面目すぎる文章では硬くなりすぎて、感謝の気持ちが伝わりにくくなります。
例えば
- 先の発表会を拝見しました時は、感激いたしました。
- 冬の発表会を見たときは、うるっとして、とても感動しました。
後者のほうが表面的ではなく、心から感動していることが伝わりやすくなります。
先生との関係性や園の雰囲気でも変わってきますが、失礼にならない程度のフレンドリーな表現がおすすめです。
保護者から幼稚園の先生にメッセージの例文
メッセージカードには保護者から先生へのメッセージと、子どもから先生へのメッセージの2つを書くのがよいでしょう。
ここでは保護者から幼稚園の先生に書くメッセージの、具体的な例文をご紹介します。
学年ごとの例文をご紹介しますので参考にしてみて下さいね。
進級のお礼メッセージ
学年末に進級する際のお礼メッセージを学年別にご紹介します。
学年ごとに特徴があるので、1年間であった行事などを具体的エピソードに入れるのがおすすめです。
年少のメッセージ例文
年少では、入園当時と比べて大きな成長が見られます。
初めての集団生活での様子から、どう成長したかを具体的に書くのがおすすめです。
【年少例文1】
〇〇先生、1年間ありがとうございます。
入園した頃は、幼稚園に通うのも大変で、泣きながら行きたくないと叫ぶ〇〇を無理に連れていっていました。
そんな〇〇はすっかり幼稚園が好きになり、今では「早く早く!」と言って手を引っ張られながら幼稚園に通っています。
それもひとえに〇〇先生が、いつも笑顔で迎えて下さったおかげです。
特に入園2日目は、くまのパペットで和ませてくれましたね。
年中になり、クラスは変わってしまいますが、〇〇の成長をぜひ見守っていて下さい。
先生のさらなるご活躍をお祈りしています。
本当に1年間ありがとうございました。
【年少例文2】
〇〇先生、1年間大変お世話になりました。
入園した頃は、何も出来なかった〇〇でしたが、1年間でたくさんの事が出来るようになりました。
最初は折り紙をビリビリ破ることしか出来ませんでしたが、今では紙飛行機を自分で折って楽しんでいます。
幼稚園の制服を着せる事もままなりませんでしたが、今では朝食の準備の間に自分でさっと着替えられるようになりました。
「幼稚園でお着替え1番だったよ!」とよく自慢げに話してくれます。
〇〇先生のおかげで、自主性が身についたように思います。
また来年度もお世話になりますが、よろしくお願いいたします。
本当に1年間お世話になりました。
年中のメッセージ例文
年少ではお友達と遊ぶことが難しかったのが、年中になるとお友達や小さい子と一緒に遊べるようになってきます。
その分トラブルが起こったり、不満も出てきます。
年中ではトラブルに対してどう対処していったのか、どんな心の変化があったかを具体的に書くのがおすすめです。
【年中例文1】
〇〇先生、1年間お世話になりました。
年中になり、お友達と一緒に楽しめることが増えてきた一方で、ケンカをすることも増えてきました。
特に9月頃に、赤い車のおもちゃの取り合いで〇〇くんとケンカしてしまったときは、ご心配をおかけしました。
そんな時でも〇〇先生は叱るのではなく、子どもたちに
「赤い車が欲しかったんだね、電車が来る前に線路を渡りたかったんだね。」
と遊びの内容まで含めて子どもたちの気持ちに寄り添い、話してくれました。
今では弟におもちゃを取られても、
「このおもちゃ好きみたいだね!じゃあ僕は違うおもちゃで遊ぶ!」
と譲り合いが出来るようになっています。
他人の気持ちを理解し、譲り合う心が育ったようです。
先生のおかげで、安心して年長に上がることができ嬉しく思います。
1年間本当にありがとうございました。
【年中例文2】
〇〇先生、1年間ありがとうございました。
年中になると、仲良しだったお友達とクラスが離れてしまい、元気が無くなってしまいました。
しかし、〇〇先生は1人で寂しそうに遊ぶ〇〇にいつも声をかけて下さり、一緒に遊んで下さいました。
しばらくすると、「今日は〇〇先生と砂場でトンネル作ったよ!」など楽しそうに話してくれるようになりました。
今ではとても元気に、お友達とも楽しそうに遊んでいます。
これも、〇〇先生がお気遣いをしてくれたおかげです。
「4月からも〇〇先生のクラスがいいね」と親子2人で話しています。
楽しい1年間をありがとうございました。
年長(卒園)のメッセージ例文
年長では運動会・生活発表会・遠足・お泊り会などイベントが豊富です。
最年長児としての責任感の表れや、頑張りなどを具体的に書くのがおすすめです。
卒園を控えているので、園生活を通じてどう成長していったかを書き、園へのお礼を書くのも良いでしょう。
また小学校への進級も控えているため、準備していることや楽しみにしていることを書くのもおすすめです。
【年長例文1】
〇〇先生、1年間ありがとうございます。
生活発表会ではハンドベルを使って、演奏をしてくれました。
他の子の音を聞き分けて何人かで合わせてベルを鳴らす様子で、協調性が身についているんだなと感じました。
また運動会の玉入れでは、
「みんなが入れられなくても、僕が入れて〇〇組を優勝させるよ!」という頼もしい言葉に責任感の表れを感じました。
他人に合わせることが苦手な〇〇が、幼稚園でやっていけるのだろうかと不安に感じていたのが今では噓のようです。
大事な節目である年長の時期を〇〇先生に見てもらえた事を心から嬉しく思っています。
また〇〇幼稚園で3年間過ごせたことは、親子にとっても貴重な思い出となりました。
これから小学校に進学しますが、おかげさまで安心して送り出すことが出来ます。
本当にありがとうございました。
【年長例文2】
〇〇先生、ありがとうございました。
お泊り保育では、初めて親から離れて不安そうでした。
しかし帰ってくると、キャンプファイヤーの前で歌を歌ったこと、布団を出してみんなで寝たことを楽しそうに話してくれました。
あれからは家でも布団を自分で準備するようになり、また一回り大きくなったように思います。
幼稚園に入ってから、出来なかったことがたくさん出来るようになり、〇〇は大きく成長しました。
いつも暖かく接して、見守って下さった〇〇先生と〇〇幼稚園のおかげです。
もうすぐ卒園ですが、きっと〇〇幼稚園での経験が自信となって、小学校生活にも活かされると思います。
〇〇幼稚園を選んで親子ともども、心から良かったと思っています。
3年間本当にありがとうございました。
子どもから幼稚園の先生にメッセージを贈る際のポイントは?
先程までは保護者から幼稚園の先生に贈るメッセージをご紹介しました。
ここからは、子どもから幼稚園の先生に贈るメッセージのポイントと例文をご紹介します。
ポイントは3つです。
- 短く、子ども自身が書ける長さで
- 読めなくても間違っても大丈夫!
- 子どもの気持ちを大切に!口出しはあまりしないこと!
この3つのポイントを具体的に解説していきます。
ポイント①短く、子ども自身が書ける長さで
まだ字を書くことが難しいので、長文を書く必要はありません。
一生懸命書いたことが伝われば十分です。
年少ではまったく字が書けない子もいるので、下書きを書いてその上からなぞってもらうのもおすすめです。
その子の負担にならない長さで、書いてもらいましょう。
ポイント②読めなくても間違っても大丈夫!
読めなくても間違っても書き直す必要はありません。
むしろ味があって印象的ですし、何より子どもの思いは伝わります。
ポイント③子どもの気持ちを大切に!口出しはあまりしないこと!
子どもに書いてもらう時には、この出来事を書いて欲しいと強制せず、口出しはあまりしないようにしましょう。
子どもが書くことに困っているときは、
「幼稚園で何が楽しかった?」
「幼稚園で何が嬉しかった?」
「先生とお別れだけど、なんてお礼したい?」
と書くことを引き出してあげるのもおすすめです。
あくまでも親はサポートするだけで、子どもの気持ちを大切にしましょう。
子どもから幼稚園の先生にメッセージの例文
自分からこれを書くと言ってくれたらいいのですが、そうでない時もありますよね。
そんな時はこんな事書いてみる?と具体的に聞いてみましょう。
具体的には3つのパターンがおすすめです。
- シンプルにひと言
- 先生の好きなところ
- 楽しかった思い出
この3つのパターンの具体的な例文をご紹介します。
シンプルにひと言
シンプルなひと言こそが、1番に伝えたいことかもしれません。
子ども自身も書きやすいのでおすすめです。
【例文】
- せんせい、ありがとう
- せんせい、だいすき
などは、シンプルなだけに子どもの気持ちがストレートに伝わります。
先生の好きなところ
先生の好きなところを具体的に伝えることで、より気持ちが伝わりやすくなります。
【例文】
- せんせいのやわらかい手がすき
- せんせいのわらったかおがすき
<h3>楽しかった思い出</h3>
先生との共通の楽しかった思い出は、映像として思い出しやすく印象的です。
【例文】
- えんそくたのしかった
- うんどうかいたのしかった
お世話になった幼稚園の先生に素敵なメッセージを贈ろう!
大きなエピソードがないと、具体的に思い出して書くことは意外と難しいかもしれません。
ゆったりとリラックスした気持ちで思い出せば、小さな出来事でも心に残っているエピソードはあるものです。
ぜひ親子で楽しみながら心を込めて書いて、感謝の気持ちが伝わる素敵なメッセージを贈りましょう。