カレーの野菜といえば、人参・玉ねぎ・じゃがいもが一般的です。
しかし「それ以外の野菜を入れてみたい」「冷蔵庫に余った野菜を使い切りたい」
と感じる方も多いのではないでしょうか。
中でも冷蔵庫に残りがちな野菜ランキングでも上位に君臨する「キャベツ」をカレーに入れてみたいと思ったことはゼロではないはず!
そんなキャベツを消費すべく、誰もが大好きなカレーに入れてみては?と、調べてみると「まずい」「微妙…」の声が目につきます。
キャベツカレーに関して合わない理由や美味しく調理するコツなどについて解説してきます。
目次(クリックでジャンプ)
キャベツカレーはまずい!カレーとキャベツが合わない原因とは?
キャベツとカレーは、組み合わせとしては珍しいですよね。
そんなキャベツカレーが「まずい」といわれてしまうポイントは主に4つあります。
食感、水分量、香り、甘味です。
4つともキャベツの特徴ですね。
「おいしい」というコメントを見かける中、「まずい」というコメントも同じくらい目に留まりました。
なぜキャベツカレーは合わないのか、どんな反応が多いのか見ていきたいと思います。
キャベツの食感がカレーに合わない
キャベツといえばシャキシャキとしたあの食感ですよね。
そんな特徴的な食感がカレーとはミスマッチ。
また、繊維も気になってしまう人が多いようです。
じゃがいもや人参、トロっとした玉ねぎの中に繊維質なキャベツは悪目立ちしてしまうようです。
キャベツの水分でカレーが薄くなる
キャベツの水分量は、93%もあると言われています。
そんなキャベツを入れると、思っている以上に水っぽいルーになってしまいます。
サラサラとした水っぽさに、まずいと感じる人も少なくないようです。
一般的なカレーを作るよりも、水分調整が難しそうですね。
キャベツの青臭さがカレーの邪魔をする
サラダとして食べるならあまり気にならないかもしれませんが、カレーとなると青臭さが気になる人は多いようです。
主張しすぎてしまう香りが味のバランスを崩しがちですので、入れすぎは要注意です。
レモン水に1分浸すだけでも青臭さがとれるので、調理する前に浸けておくと青臭さが気にならなくなるかもしれません。
キャベツの甘味でカレーが甘くなりすぎる
キャベツには『アラニン』という甘味成分が含まれているので、加熱することによってより甘味を感じます。
特に芯の部分は甘いみかんと同じくらいの糖度があるので、スパイシーなカレーには合わず、まずいと感じてしまうかもしれませんね。
実際にキャベツカレーを食べたことがある人の感想
「水っぽくてまずい」「食感や青臭さが気になる」「甘さがカレーには合わない!」というコメントが目立っていましたが、同じくらい「おいしい!」と好評なコメントも見られました。
悪目立ちしてしまったキャベツの食感や甘味が「おいしい」なんて声が目立ちました。
キャベツカレー、おいしい!
シャキシャキ感がカレーとは合わない!とのコメントもありましたが、「シャキシャキがいい!」「カレーなのに新しい!」とキャベツカレーならではの新食感が良いという人も多いように感じました。
シャキシャキなキャベツは煮込めば煮込むほど、繊維が目立たなくなり、キャベツの甘味が増すので子どもに好評というコメントもありました。
キャベツカレー、まずい…
やはり、食感や青臭さが特に気になるというようなコメントが多いです。
想像以上に水分が出るので、水っぽくなりすぎてしまった経験談もいくつか見られました。
食感を和らげるために長めに煮たり、水っぽくならないように水分調整に気をつかうので手間に感じてしまうというようなコメントがありました。
なぜキャベツをカレーに入れる?栄養価は?
そもそもキャベツには、たくさんの栄養が含まれています。
特にビタミンUが豊富なので胃腸の粘膜を修復したり、健康に保つ効果があります。
他にも免疫力アップやお肌の健康に良い栄養素が含まれています。
おまけに、食物繊維やミネラルも豊富なのでダイエット効果も期待できますよ。
キャベツの甘味でカレーの辛さがまろやかに
コメントにもあったように、キャベツの甘味でスパイシーなカレーが中和されて食べやすくなります。
加熱することにより甘味成分が分解されて、より甘さを感じるので、まろやかで食べやすいカレーになりますね。
芯に近い方がカリウムなどの栄養価も高く甘味も強いので、キャベツの甘味が好きな場合は、芯の近くから使うのがおすすめです。
少しでも甘味を和らげたい場合は、葉の部分を多く使うといいですね。
普通のカレーにはないおもしろい食感
キャベツの特徴である『食感』は、切り方や煮込み時間によって他の野菜よりも食感の変化がわかりやすいです。
シャキッとした食感を楽しんだり、煮込んでしまえば柔らかい食感になり、楽しみ方のレパートリーが豊富ですね。
キャベツの栄養は加熱で壊れる?カレーに入れた時の栄養価は?
キャベツには水溶性の栄養素がたくさんあります。
ビタミンCは加熱によって減少してしまいますが、その他の栄養素はルーに溶け出すので、余すことなく栄養を摂れますね。
また、加熱することによって繊維質が柔らかくなり、消化しやすくなる効果もあります。
キャベツカレーまずいと言わせない!おいしく作るコツ
こんなに栄養価が高くても水っぽさや食感など気になってしまう点があると、なかなか「食べたい!」とはなりにくいですよね。
そんなキャベツカレーでも、少しの工夫で食べやすく、栄養たっぷりで一段とおいしいキャベツカレーになります。そんな方法を3つご紹介します!
キャベツを細かく刻んでカレーに入れる
シャキシャキとした食感が気になる人は、細かく刻んでから入れることで火が通りやすく柔らかくなるので、キャベツの食感が目立ちにくくなります。
ルーに溶け込みやすくなるので、より食べやすくなります。
刻んでかさを減らすことで、食物繊維もたっぷり摂れますね。
キャベツをしっかり炒めてカレーに入れる
しっかりと炒めることでキャベツの水分が飛び、ルーが水っぽくなるのを防ぎます。
炒めることでキャベツの甘味も引き立てられて、おいしく仕上がります。
しっかりと炒めてから煮ることで、より柔らかくなるのでキャベツの主張も目立たなくなり、食べやすくなります。
思い切ってスープカレーにする
それでも水っぽさが気になる場合は、スープカレーがおすすめです。
具材や味付けのアレンジもしやすく、キャベツカレーよりも水分調整が難しくありません。
余ったカレーにキャベツを入れてスープにしても、おいしく仕上がります。
味もしっかりしているので満足感もありますね。
おいしいキャベツカレーのレシピ紹介
「まずい?」と思われがちでしたが、栄養価も高く、いつものカレーのアクセントにもなって魅力たっぷりなキャベツカレー。
調理法によっては時短になったり、他の具材と合わせてもおいしく作れます。
おいしく作るコツをふまえて作ってみると、簡単においしく出来上がって応用の利くキャベツカレーは、栄養を気にしながら毎日の献立に悩むママや忙しい人にもおすすめです。
キャベツカレーの時短レシピ
【材料】4皿分
ひき肉 200g
キャベツ 1/3
玉ねぎ 中1個
カレールー 1/2箱
はちみつ 大さじ1
ケチャップ 大さじ1
ウスターソース 大さじ1
サラダ油 大さじ1
水 100㏄
1.キャベツは小さめのざく切り、玉ねぎは角切りにする。
2.フライパンでサラダ油を熱し、ひき肉を炒める。
4.ひき肉に大体火が通ったら、玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める。
5.キャベツを加えてしんなりするまで炒めたら、水100㏄を加えて中火で加熱する。
6.沸騰したらいったん火を止め、カレールーを入れて溶かし、はちみつ、ケチャップ、ウスターソースも加えよく混ぜる。
7.時々かき混ぜながら、弱火で5分煮込む。
キャベツを小さめにすることで火の通りが早くなり、食感が軽減され、時短にもなります。
5の工程で長めに煮込むと、野菜の甘味やうまみがより引き立ちます。
キャベツカレー他の食材と合わせて作る
【材料】4皿分
キャベツ 1/6
玉ねぎ 1/2
人参 1/4
豚ひき肉 150g
豆腐 1丁
サラダ油 大さじ1
水 600mi
1.玉ねぎ、人参は粗みじん切りにし、キャベツはざく切りにする。豆腐は水切りし一口大に切る。
2.フライパンでサラダ油を熱し、豆腐を入れて焼き色がつくまで焼き、取り出す。
3.フライパンに玉ねぎ、人参を入れ、玉ねぎが透き通るまで炒めたら、豚ひき肉を加え、色が変わるまで炒める。
4.炒めた食材を端に寄せ、キャベツを加える。あまり動かさないように、弱火で2分焼く。裏返し、1分焼く。
5.水を入れ沸騰したら火を止めてルーを入れて溶かす。時々かき混ぜながら、弱火で5分煮込む。
6.最後に豆腐を入れて、3分煮込む。
ヘルシーですがお腹いっぱいになるので、ダイエット中でも安心して食べられるレシピです。
キャベツたっぷりスープカレーのレシピ
【材料】2人前
キャベツ 1/4
ウインナー 4~5本
玉ねぎ 1/2
人参 1/2
じゃがいも 中1個
カレールー 2片
コンソメ 1個
サラダ油 大さじ1
1.キャベツはざく切り、玉ねぎはくし切り、人参とじゃがいもは乱切り、ウインナーは斜め半分に切る。
2.鍋にサラダ油を入れて熱し、玉ねぎ、人参、じゃがいもを炒める。
3.大体火が通ったら、ウインナーを入れて軽く炒める。
4.食材が浸るくらいの水を入れて、15分ほど煮る。
5.火を止めてカレールーとコンソメを入れる。よく混ぜてからキャベツを加え3分煮込む。
味変でバターを入れてもおいしいです。
まとめ:キャベツカレーがまずいと思ったら調理法に工夫を
キャベツカレーは「まずい」というコメントばかりかと思いきや、半数くらいは「おいしい」というコメントがありました。
キャベツの主張を活かした調理法や、主張を軽減する調理法で作ってみるとたったひと手間加えるだけで、いつものカレーより栄養たっぷりなカレーになりますよ。
冷蔵庫にキャベツが余っている時や、いつもの料理にマンネリ化を感じた時に、意外とおいしいアレンジカレーになります。
是非、キャベツカレーを作ってみてはいかがでしょうか。