皆さん、今の会社で働くことを辛いと感じていませんか?
そう感じながらも生活のため、家族のために我慢している方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
- 会社の人間関係が辛い
- 仕事が上手くできない
- 好きな仕事じゃない
- 息抜きできる余裕がない
人によって理由は様々ですよね。
しかし、そうした我慢は少しずつ自分の心や体を追い込んでしまう原因となります。
自分の人生を胸を張って生きるためにも、「会社に行きたくない」と思ってしまう気持ちの解消が必要です。
今回の記事では、会社に行きたくない気持ちの原因を対処法と合わせてお伝えしていきます。
目次(クリックでジャンプ)
会社に行きたくないと感じる7つの原因
会社に行きたくないと感じる原因は、人によって様々です。
まずは、自分のなかで抱えている会社に行きたくない原因をはっきりとさせることが、対処法を見つける大切な手がかりになってきます。
人間関係が原因なのか、職種が原因なのか、会社に行きたくないと感じる原因を7つに分けてみていきましょう。
原因①人間関係でのストレス
職場での人間関係は、会社に行きたくないと感じる大きな原因になることがあります。
同じ仕事でも、楽しく感じるか辛く感じるかは、まわりとの関係に大きく左右されてしまうことでしょう。
私自身、以前までは楽しく感じていた仕事が、上司や同僚が入れ替わったことによって辛く感じるようになった経験があります。
- 否定されることが多く、仕事の相談がしにくい上司
- 性格の相性が悪く、仕事で協力しあえない同僚
それまでは当然のようにできていたコミュニケーションが、相手が変わるだけで難しく感じてしまいました。
「この仕事はどう進めていけばいいんだろう?」
「ここは誰かの助けがほしいな」
そう感じても誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまう環境はとても息苦しかったのを覚えています。
険悪な人間関係は、それだけで十分に会社に行きたくないと感じてしまう原因となってしまうのです。
原因②職場環境のストレス
会社に行きたくない原因は、職場環境にも潜んでいます。
- 残業が多い
- 休憩時間が満足にとれない
- 休日が少ない
などの勤務時間の多忙さに関するものから、
- 給料が少ない
- 責任の重い仕事が続いている
- 転勤・転属が多く職場に馴染めない
などの待遇や勤務形態に関するものまで、会社に行きたくない悩みのタネとなるものは多いでしょう。
これらの悩みは自分一人の努力で変えられるものではないことがほとんどです。
給料や仕事内容に魅力を感じるなど、なにか一つでも自分が納得できるものがあればよいのですが、それが見つからない場合は苦しい環境となってしまいます。
自分に合わない環境に身を置き続けると、会社に行きたくない気持ちはどんどん悪化してしまうことでしょう。
原因③体調が優れない、つらい
体調管理に気をつかっていても、体調を崩してしまうことは誰にでもありますよね。
しかし、責任感の強い人ほど、
「これくらいの体調不良で休んでしまってもいいのかな…」
「すごくつらいけど今日は大事な業務が詰まってるから休めない…」
そう考えて無理をしてしまい、さらに体調が悪化して会社に行きたくない状況になってしまうことがあります。
「無理せず休んだほうがいい」と言ってもらえるような会社なら気は楽だとは思いますが、そうではない職場環境の方も多いでしょう。
積み重なった負担が、どんどんと体を重くし、会社に行きたくない原因となってしまっている方も多いのではないでしょうか。
原因④仕事が面白くない
仕事に対するモチベーションは、会社に行きたくない気持ちに直接影響を与えます。
- 好きな仕事だと思っていたら、想像と全然違っていた
- 頑張って取った資格が全く活かせない仕事を任されている
- 思ったように成果が出せず、自信がなくなってきた
- 努力していても、評価してもらえない
- 変化がなく、マンネリ化してきている
など、理由は様々ですが、やりがいを失ってしまった仕事に取り組み続けることが、苦痛に感じてしまうことはあるでしょう。
私も、はじめは面白いと思って取り組んでみた仕事が、想像と違っていて辛かったことがありました。
「この仕事は、自分が勝手に描いていた理想とは全然違ったんだ…」
「こんなに辛い気持ちを乗り越えてまで、自分は頑張れるのだろうか?」
そのような気持ちが積もってしまうと、なんのために自分は頑張れるのか不安になってしまいますよね。
そして、その気持ちは徐々に会社に行きたくない気持ちにつながる原因となってしまうのです。
原因⑤何事も手がつかない、無気力
「会社に行きたくない」という気持ちは、決して「サボりたい」、「楽がしたい」という気持ちと同じではありません。
- 仕事のプレッシャーで疲れ切ってしまったとき
- 多忙で休む暇もないとき
- 環境が新しく変わるとき
- 私生活でショックな出来事が起きたとき
このような様々な状況の中で、「もう頑張れない」と思ってしまう瞬間はあります。
そして、一度張り詰めた糸が切れてしまうと無気力となり、何事も手につかなくなってしまうこともあるでしょう。
気持ちと体のどちらかが疲れ切ってしまうことで、会社に行きたくないという気持ちが強くなるのです。
頑張りすぎてしまう方ほど、こういった無気力な状態で悩んで苦しい思いをしているのではないでしょうか。
原因⑥通勤がつらい
通勤時間・手段は働きやすさに大きく影響を与えます。
通勤時間が5~10分の違いであればいいのですが、1~2時間の違いは生活リズムに影響がでてしまうレベルです。
通勤時間の短い方と比べて、自宅でゆっくりと朝食をとっている時間も、早く帰宅して落ち着いている時間もありません。
さらに、同じ通勤時間でも、満員電車で通勤するか自家用車で通勤できるかで負担は全く変わりますよね。
「これから会社に着くまでがつらいなぁ」
「1日のはじまりから憂うつな気分になる…」
このような気持ちが続くと、いつしか会社に行きたくない気持ちに拍車がかかってしまう原因となります。
原因⑦休み明けで憂うつ
どれだけ好きな仕事であっても、辛い思いや苦い経験をすることがあるのではないでしょうか。
そのような悩みから解放されて、思う存分休みを満喫することは大切です。
しかし、休みが終わり、仕事の日が近づくにつれて憂うつになりますよね。
「あれだけ楽しかった休みもあっという間に終わってしまった…」
「また明日から会社に行かないといけない…」
誰もがこのように感じてしまう経験があることでしょう。
そして、休みの期間が楽しければ楽しいほど、会社に行きたくない気持ちは強くなってしまうのです。
こんな時は気を付けて!5つのSOSサイン
会社に行きたくない原因をはっきりさせた後は、今の自分の状態に目を向けていきましょう。
まだ我慢して頑張っていける状態か、もう我慢せずに対処したほうがいいのか。
自分の体や気持ちが送っているかもしれないSOSサインについて、お伝えしていきます。
サイン①感情がコントロールできない
普段であればコントロールできているはずの感情ですが、気持ちが追い詰められるとコントロールできなくなる場合があります。
- いつもなら気にならない一言に過剰に反応してしまう
- 何もしていないときに突然涙が溢れてくる
- 以前と比べて怒りっぽくなってしまい、周囲へ八つ当たりすることが多い
- なぜか気持ちが落ち着かず、どうしていいのかわからない
など、感情的になることが増えていませんか?
感情が抑えきれないということは、余裕がなくなってしまっている合図で、それは会社に行きたくない気持ちの表れかもしれません。
最近の生活を振り返って、思い当たることがあれば要注意です。
サイン②睡眠障害
「朝起きるのが苦手だ」という方はいますが、体がSOSサインを送っているときのものとは異なります。
「起きようと思っても布団から出られない」
「会社に遅刻しそうなのに、目が開けられない」
このような場合は、会社に行きたくない、と精神的に追い詰められているときのSOSサインです。
さらに、
「明日のことを考えると不安で眠れない」
「目を閉じているのに、眠れないまま朝になってしまった」
など、睡眠障害としてサインが送られている場合もあります。
自分の意思とは別に体が動かない場合は、病院への受診も検討したほうがよさそうです。
サイン③自殺企図
「あぁ、このまま通過する電車に飛び込んでしまおうか」
「この高さから飛び降りれば自殺してしまえるのではないか」
そのようなことを考え始めてしまっている場合は、気持ちと体のどちらからも強いSOSサインが送られている証拠です。
仮に、会社に行きたくないという自覚がなかったとしても、相当なストレスを抱え込んでしまっています。
生活や家族が大切なのは当然ですが、あなたの命をないがしろにして、いいわけはありません。
受診や誰かへの相談の前に、まずは休んでゆっくりできる時間を作ることが最優先です。
なによりもまずは休むことを考えましょう。
サイン④食事が摂れない、味がしない
過度なストレスは、食欲や味覚に表れやすいです。
「あれ?いつも甘く感じるデザートの味がしないかも」
「食欲がなくて最近まともに食事がとれていない…」
という方はお気をつけください。
知らず知らずのうちに、体がストレスを感じ始めている合図です。
自分では大したことないと思っていても、体に異変がでている時点で、すでに会社に行きたくないという気持ちが大きな負担になっている可能性が高いかもしれません。
心当たりのある方は、改めて今のご自身の気持ちを振り返ってみてください。
サイン⑤無気力で何もしたくない
会社に行きたくないという気持ちが送るSOSサインは、意欲にも表れることがあります。
- これまで楽しめていた趣味がなにも楽しく感じない
- 外出するのが面倒で家のなかにずっといる
- 一日中、布団の上で寝転んでいるばかりで何もしたくない
- 誰かと会うのもいやだ
このように、無気力になってしまったときは、気持ちが疲れ果てている証拠です。
「会社に行く」という行動にエネルギーを使い果たしてしまい、他のものにエネルギーを使う余裕がなくなっている状態でしょう。
辛いという気持ちがなかったとしても、無気力な自分に気付いた場合は早めに対処する必要がありそうです。
SOSサインが複数または程度が重い時は病院へ
SOSサインが送られているということは、それだけ会社に行きたくないという気持ちが強くなっているということです。
簡単に休むことができたり、悩みを相談できる相手がいる場合は遠慮せずに頼ってしまいましょう。
しかし、逃げ場がないほど追い詰められていたり、信頼できる相手が身近にいない場合は病院へ受診に行くことをおすすめします。
それはSOSのサインが複数、または程度が重い時には、受診や服薬が気持ちを楽にしてくれこともあるからです。
自分を守るためにも、勇気を出して病院へ行ってみるといいでしょう。
会社に行きたくない時の対処法
ここからは、会社に行きたくない時の対処法をお伝えしていきます。
憂うつな気持ちを少しでも解消し、穏やかな気持ちで過ごすことができるように参考にしてみるといいでしょう。
対処法①頑張り過ぎない
会社に行きたくない時の対処法として、頑張り過ぎないことはとても大切。
なぜなら、まじめな人ほどストレスを抱えやすく、自分を追い込んでしまう人が多いからです。
「この仕事を任されたからには責任を持ってやりきろう!」
「早く成果を出したいから休むなんてもったいない」
そう考えて頑張りすぎてしまってはいませんか?
確かに努力して結果を残し、まわりの期待に応えることができれば、仕事のやりがいや自分の成長に繋がりますよね。
しかし、積み重ねた努力は時として自分を苦しめるプレッシャーにもなってしまいます。
「今までのように努力し続けないとまわりをがっかりさせてしまう…」
「もし失敗したらまわりの迷惑になってしまうのではないか?」
そうして少しずつ重くなっていくプレッシャーが、仕事の息苦しさに変わってしまうとよくありません。
楽しかったはずの、やりがいを感じていたはずの仕事が苦痛になってしまうのです。
時には肩の力を抜いて、「これぐらいでいいか」と思える自分を認めてあげてることも大切なことなのです。
見出し3:対処法②よく寝る
睡眠時間は疲労の回復・生活リズムの調整にとても有効的です。
厚生労働省のデータでは、不眠はうつ病などの心の病気や仕事のミスの原因になるといわれています。
- 6~8時間の睡眠時間が必要だが、個人差もある
- 日中に眠気を感じると睡眠不足の合図
- 睡眠不足が続くと、回復に時間がかかる
- 起床後15時間以降は、酒気帯び運転と同程度まで作業効率が落ちる
など、睡眠不足が原因となる障害は数多くあるようです。
今、あなたが抱えている「会社に行きたくない」と感じている気持ちも、適度な睡眠時間が解消に導いてくれる可能性があります。
「疲れすぎて会社に行きたくない…」
「いまいち気持ちが晴れない…」
という方は、改めて自分の睡眠時間を見直してみてください。
対処法③休日にはリフレッシュを
何事も張り詰めすぎると疲れてしまいますよね。
そして疲れが溜まれば溜まるほど、ネガティブになってしまったり、本来の能力が発揮できなかったりするものです。
休日は気持ちを落ち着かせてリフレッシュをしましょう。
自分のストレスが発散できるのであれば何に時間を使ってもよいのです。
- 一人で気ままに外出してみる
- 欲しかったものをまとめ買いする
- 観たかった映画・読みたかった本をまとめて楽しむ
- 友人を集めて大騒ぎしてみる
- 思い切って部屋の掃除をやってみる
- 新しい趣味を探してみる
- マッサージや銭湯でひたすらリラックスする
- あえて何もせず、一日中ボーッとしてみる
など、ゆっくりするのもいいですし、逆にたくさん予定を入れて、仕事のことを考えずにリフレッシュしてみるのもいいですよね。
疲れている方ほど、自分に合った休日の過ごし方をじっくり考えてみてもよいでしょう。
対処法④運動をする
体を動かして運動に励むことも、会社に行きたくない気持ちを解消する対処法のひとつです。
運動は体の倦怠感を解消し、気持ちも晴れやかにすることもできます。
- ジョギング・ランニング
- ボルダリング
- バッティングセンター
- ボーリング
- ジム通い
などの一人でも楽しめる運動から、
- 野球
- サッカー
- テニス
- バスケット
などの友人たちと楽しめる運動まで、自分に合った運動を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ストレスをぶつけるように思いっきり体を動かした後は、会社に行きたくないという気持ちも軽くなるかもしれません。
見出し3:対処法⑤定時で帰る
メリハリを持ち、仕事とプライベートの切り替えを明確にすることも大切です。
会社での悩み事はプライベートには持ち込まないように意識してみてはいかがでしょう。
無駄な残業に縛られる必要はありませんし、まわりの目を気にしすぎる必要もありません。
自分の心の健康に必要なのであれば、定時で仕事を切り上げて、
「残りの仕事のことは明日会社に来てから考える!」
と割り切ってはみてはいかがでしょうか。
仕事のことで頭を悩ます時間は、仕事の時間だけでいいのです。
明日の自分がどうにかしてくれるだろう、という気楽さを持てるくらいがちょうどよいでしょう。
どうしても会社に行きたくない時の対処法
どうしても眠れないし、運動しても気分は晴れない。
趣味やリフレッシュなんて思いつかない。
そこまで追い詰められている方は、ひとまずゆっくり休む必要があるでしょう。
目の前の自分を追い詰めている問題からいったん距離を置き、心を穏やかに過ごす時間を作ることが最優先です。
対処法①長期休暇をとる
「あれ?最近自分の体調がおかしいかも」
と感じはじめた時には、長期休暇で気持ちを休めてみましょう。
もし仮にうつ病の始まりであった場合、早期の対処が効果的です。
時間が経てば経つほど重度化し、回復しにくい傾向にあるため、長期休暇の相談ができる環境であれば、迷わず相談することをおすすめします。
服薬を必要としない軽度のうつ病であれば、少し仕事と距離を置くことで、比較的回復しやすいと思います。
会社に行きたくないという気持ちも一時的なもので治めることができるでしょう。
対処法②休職する
もし長期休暇でも、会社に行きたくないという気持ちが治まらない場合、そのまま無理に仕事を再開するとさらにストレスを悪化させる危険性があります。
焦ってしまう気持ちがあるとは思いますが、万全の状態で再開するほうが、あなた自身のためにもまわりのためにもなるのです。
「しばらく休んでみたけど、なにも状況は変わってない…」
という時には、会社と相談し、休職することも検討してみてください。
会社に行きたくないという気持ちが治まるまでは、焦らずに落ち着いて休むことに専念しましょう。
対処法③退職する
もし、会社に行きたくない原因が自分の心の問題ではなく、職場の環境や仕事の内容にある場合、退職するのもひとつの手段です。
- 人見知りなのに接客業で無理している
- 細かい作業が苦手なのに事務作業が多い
- 肉体労働が多く、毎日疲労が抜けきらない
- 営業としての成果を出せないまま無理している
このように感じることはありませんか?
得意や不得意は人によって様々です。
得意だと思っていても、仕事として取り組んでみると成果を出せないこともあるでしょう。
一度働き始めたからといって、自分の不得意で辛く感じる仕事を長続きさせる必要はありません。
思い切って環境を変え、新しく自分に合った仕事を探すためにも、退職したほうがその後の人生が楽しくなるかもしれませんよね。
辛い時は視野が狭くなり、目の前のものが全てと思ってしまうかもしれませんが、まわりを見渡せば他にも仕事はたくさん存在しているのです。
どうしても会社に行きたくない、そう感じている方は退職という手段も選択肢に加えてみてるといいでしょう。
会社に行きたくない時は、無理しすぎず自分を大切に!
会社に行きたくない。
そんな気持ちを抱えたまま、毎日を過ごしていくことはとても辛いですよね。
「自分はダメな人間なんじゃないか」
「まわりに迷惑ばかりかけてしまっているんじゃないか」
そうやって頭を悩ませ続けている時間は苦痛だと思います。
どうして自分は会社に行きたくないのか悩んでいる時には、原因を考えて対処法を探す時間を作ってみましょう。
辛い時には休んでもいいし、環境を変えてみてもいいのです。
まわりのことばかりではなく、自分のことを大切にして、心穏やかに過ごせる人生を取り戻していきましょう。