キャリア 薬剤師

薬剤師国家試験の勉強はいつから?ベストは5年生の4月、遅くとも・・・

「薬剤師国家試験の勉強っていつから始めればいいんだろう・・・」

だれしも一度は不安になりますよね。

こまも薬学部に在籍していた時は、いつもそんな不安でいっぱいでした。

とにかく薬剤師になるには不安になる場面が多いです。

少しでもそんなときの助けになったら嬉しいです!

この記事のポイント

  • 薬剤師の国家試験を受けて合格したこまが経験をもとに解説
  • 就活をした経験をふまえて紹介
  • 始めるべきタイミングと理由

 

 

薬剤師国家試験の勉強はいつから始めるべき?

ずばり、理想をいうのであれば、「今から」です。

早ければ早いに越したことはありません。

しかしこれだと少し漠然としすぎてしまいますよね?

知識の状況にもよりますが、具体的なタイミングでいくと

5年生の4月にスタート

するのがベストです!

その理由は2つ!

理由①:膨大な試験科目

こちらが試験科目の一覧です。

1日目必須問題試験

(全科目)

90問90分
薬学理論問題

(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理)

60問150分
薬学理論問題

(薬理、薬剤、病態・薬物治療)

45問115分
2日目薬学実践問題

(物理・化学・生物、衛生、実務)

50問125分
薬学実践問題

(薬理、薬剤、実務)

40問100分
薬学実践問題

(病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務)

60問150分

この通り、薬剤師国家試験は丸2日にわたり実施されるとても過酷な試験です。

そして試験日程からもわかるように、この試験を乗り切るためには膨大な知識が必要です。

少しでも早く勉強を始めるのがベストです!

理由②:薬学部の5・6年生はとにかく忙しい!

4年生の冬(12月〜1月)に薬学共通試験(CBT・OSCE)が行われます。

これに合格しないことには、5年生で実務実習に出ることができないという重要な試験です。

薬学共通試験は、合格率こそ高いものの、実務実習がかかっているので、直前は張り詰めた空気になります。

そんなCBT・OSCEを乗り越えたら、「終わった〜!」と羽を伸ばしたくなりますよね!

しかし、CBT・OSCEなんて楽だったな〜と思うほど、薬学部の5・6年生はとにかく忙しい!!

5年生になると病院での実務実習及び薬局での実務実習が、それぞれ11週間

この期間は、実習先での課題や日報に追われてクタクタの毎日です。

実習先での経験で得られるものは大きいですが、国家試験の勉強という観点では、あまり進まないのが現状です。

実務実習以外の期間は、卒論に追われます。

忙しさは研究室によって大きく違いますが、しっかりと研究する!となると、毎日研究室に通い、PCや機械、ラットと向き合う毎日。

こちらも国家試験の勉強からは程遠いですよね。

怒涛の卒論と並行して始まるのが就職活動

企業の就職活動だと、インターンや説明会、面接と1社に割かれる時間が多く、多くの人が数社は受けるので大変です。

また、病院の就職活動の場合、病院によって募集時期が異なったり、面接や試験の内容も様々なので、こちらも対策が大変です。

無事に就職が決まり、卒論をまとめ上げた頃には、薬剤師国家試験が迫ってきてしまいます。

このように、5・6年はとにかく忙しいです。

そのため5年生の実習がないタイミングでコツコツ勉強しておくのがおすすめです。

不安を煽るようですが、早めに国家試験対策を始めるに越したことはないですね。

国家試験の勉強はまず何から?

「今すぐ勉強を始めるっていっても・・・ 何からやればいいの?」

こんな不安でいっぱいの方には、次の方法をおすすめします!

①自分が立ち向かう敵を知る!!

漠然と薬剤師国家試験への不安を抱えているだけでは先へ進めません。

最短ルートで国家試験の合格を掴み取るためには、敵(=国家試験)を知ることが大事です。

まずは、1年分の過去問を解いてみましょう。

できれば、国家試験と同じ日程・同じ時間制限でやってみると、国家試験の疲労感がよりリアルに感じられます。

途中で、全然できないと思うかもしれませんが、なんとか最後までやり切り採点してみましょう。

勉強を始めていないのだから、できなくて当たり前。

自分の現状の悲惨さを知ること。

これこそが1番のやる気の源になります。

また、勉強をしていく中で、心が折れそうになる瞬間が必ずあります。

そんな時、勉強開始時の悲惨な結果と比較することで、日々の努力が少しずつ結果になっていくことで自信になります。

②勉強スケジュールを立てよう!

過去問を解いてみて、特別苦手な科目が見つかった場合は、その科目から勉強するのがいいでしょう。

ただ、全体的に全然できなかった・・・という場合には、次のような勉強方法をおすすめします!

1.まず、物理・化学・生物から勉強する!!

これらは勉強にも、成果が出るのにも時間がかかるため、早めに取り組む必要があります。

2.次に、薬剤、病態・薬物治療に取り掛かる!!

病態・薬物治療を勉強するにあたり、生物の知識があるのとないのとでは、理解スピードが違います。

3.薬理、衛生、法規・制度・倫理を必死で詰め込む!!

これらは暗記メインの科目!

覚えた分だけすぐに結果に繋がります!!

ギリギリまで粘って頭に詰め込みましょう!!

4.最後は過去問演習をひたすら繰り返す!!

知識が身についたら、実践あるのみ!!

実務については、過去問演習でわからなかった部分を勉強すれば十分な知識が得られます!

こまの実体験!薬剤師国家試験合格への道のり

ここまで偉そうに書いてきましたが、こまが実際に国家試験対策を本気で始めたのは

6年生の9月

この頃には、学校での話題は国家試験のことばかり。

「青本2周目終わった」

「模試で合格ライン突破した」

こんな会話がどんどん増えていき、毎日不安と焦りで「もっと早く始めておけばよかった」と後悔しました。

毎日国家試験に怯える日々でした。

最後の3ヶ月はほとんど家にこもり、ひたすら勉強する日々で、人生でもっとも戻りたくない時期といっても過言ではありません。

国家試験当日

いよいよ国家試験本番。

正直、勉強をやり切ったとは言えない状態でのぞみました。

初日は、必須問題で手こずり、終始涙目になりながらなんとか終わりました。

できなさすぎて帰って自己採点をするか迷いましたが、気になったのでやりました。

奇跡的に、足切りのラインは超えていたので希望が見えました。

2日目は、周りの人が減っていました。

初日のテストで足切りラインを超えておらず、諦めた人が結構いるみたいです。

これをみて、ここに来れているだけでチャンスがあると感じました!

そして国家試験は終わり、結果はなんとか合格!

合格はできましたが、ギリギリで無駄にストレスがかかりました。

こんな辛い日々を送らずに済むためにも、早めに対策を始めることをおすすめします。

「まだ全然やってない〜」

と言っている友達の声を信じすぎてはいけません。(受かる人はだいたいやってます)

遅くても6年生になった段階からは、何かしら国家試験に向けて勉強するといいでしょう。

国家試験の勉強開始のタイミング ベストは5年生の4月、遅くとも6年生の9月

こまは6年生の9月から勉強を本格的に始めてなんとか合格できました。

しかし一歩間違えれば不合格になっていた可能性もあります。

そんな不安な状態にならないためにも、5年生の実習などがない余裕のあるタイミングでコツコツ勉強をしておくとよいでしょう。

また、試験勉強にもコツがあるので順番を考えて勉強するのがおすすめです。

今頑張れば一生物の資格が手に入るのでなんとか乗り切りましょう!

© 2024 Couplog