昔から子どもの習い事として根強い人気を持つ、そろばん。
最近は生涯学習として、大人の方がそろばんを習い始めることも増えているようです。
しかし、
などの理由で、足踏みしている方もいるのではないでしょうか?
しかし、そろばんを習うことのメリットはたくさんあります。
ここでは、難しく感じるポイントやその攻略方法を解説していきます。
そろばんを楽しく学習するために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次(クリックでジャンプ)
そろばんには難しいと感じやすいポイントがある
子どもにも大人にも人気のあるそろばんですが、初心者に「そろばんは難しい」と感じさせるポイントがいくつかあります。
まず、上段と下段に分かれていることが、初心者には難しいポイントです。
さらに、補数と呼ばれるものだったり、計算するときのそろばん独特の定義だったりと、つまずきやすい要素がたくさんあります。
しかしこれだけ人気がある習い事だということは、難しくても上達する人が多いからです。
そろばんは、努力が結果に現れやすい習い事ともいわれています。
ぜひ難しいポイントを攻略して、そろばんを楽しんでくださいね。
そろばん初期の計算が難しい
そろばんで初めに学ぶのが、繰り上がりのない足し算や繰り下がりのない引き算です。
まずここで「補数」という概念を覚えなければなりません。
補数とは足して「5」になるもの、足して「10」になるもの、という概念です。
普段使わない概念なので、ここで挫折してしまう人もいます。
さらに計算する際の珠の動かし方も、日常生活では使わない概念のため、難しく感じる方が多いようです。
初心者対策①自宅でのそろばん練習を習慣づける
そろばんは自宅でも簡単に練習できます。
なんといってもそろばん1つあれば、どこででも学習できるのがそろばんの良いところ!
そろばんはピアノやサッカーと同じで、日頃の練習が大切です。
ピアノも、週1回ピアノ教室に通っているだけではなかなか上達しませんよね。
そろばんも同じく、コツコツと練習を続けることが上達につながります。
毎日するのが難しい場合でも、2日に1回はそろばんを練習するなど習慣づけることが大切です。
今はネットでそろばんの問題を簡単に探すことができるので、ぜひ使ってみてください。
初心者対策②そろばん教室に通う回数を増やす
家での練習を習慣化することが大切だと分かっていても、忙しいとなかなか時間がとれなかったりやる気がおきなかったりしますよね。
そういう場合、費用はかかってしまいますが、そろばん教室に通う日数を増やすことをおすすめします。
教室に行けば、否応なくそろばんの練習をせざるを得ません。
なかなか自分で動けない、という場合には自分を追い込む場所を作るのも1つの手です。
そろばんの繰り上がり・繰り下がりが難しい
多くの初心者がぶつかる問題が「繰り上がり・繰り下がり」問題です。
そろばんは通常の計算概念とは異なるため、普通だったら簡単にできる繰り上がり・繰り下がりが、かなり難しいと感じてしまうのです。
繰り上がり・繰り下がり対策①珠の動かし方のパターンを覚える
まず、一番簡単なのが、珠の動かし方のパターンを覚えてしまうことです。
5や10を作る場合の珠の動かし方や、5や10から引く場合など、珠の動かし方のパターンを覚えましょう。
珠を動かすときに指の動きがぎこちないと、余計に分からなくなることがあります。
そのため、指がスムーズに動かせるよう、何度も珠の動かし方を練習するのもおすすめです。
繰り上がり・繰り下がり対策②算数の「足し算」「引き算」を先に覚える
低年齢のお子さまがそろばんを覚える際には、算数の「足し算」「引き算」を先に覚えておいた方が、そろばんの理解促進にもつながります。
大人でも普段の計算は電卓などに頼っていて、自身で「足し算」「引き算」をするのは苦手、という方もいるかと思います。
算数の概念が理解できていればそろばんの理解に役立つことも多いので、まずは算数を先に覚えることも、上達の近道になるでしょう。
そろばんの「6級」が難しい
習い事には「級」や「段」があることが多いですが、もちろんそろばんにもあります。
習い始めは順調に進級できていたのに、あるポイントで困難にぶつかることがあります。
その最初のポイントが「6級」です。
ではなぜ、6級は難しいと感じる人が多いのでしょうか。
その理由としては、二桁の割り算が出てくることが一番大きいポイントです。
さらに、時間に間に合わない!といった問題もあるようですよ。
6級対策①つまずいているポイントを正確に見極める
6級に受からないからといって、むやみに6級の問題集を解いていても合格への道は近づいてきません。
自分がどの種類の問題でつまずくことが多いのか、しっかり見極めることが重要です。
基礎の四則演算でつまずくことが多いのであれば、正確性をアップさせるよう練習を積むことが大事ですね。
時間に間に合わないのであれば、どの部分で時間がかかっているのか、ストップウォッチなどを使用して練習していくのもよいでしょう。
さらに、6級の見取算は集中力・忍耐力も必要な難問なので、何度も練習していく必要があるかもしれませんね。
6級対策②二桁の答えが出る割り算の練習をする
6級が難しくなる大きなポイントは、二桁の答えが出る割り算が出てくるからです。
7級までは割る数が一桁だったため、基本的な考え方で計算ができます。
しかし6級では割る数が二桁になるため、還元算と呼ばれる概念を使う必要が出てきます。
これが初心者には理解しにくいことが多々あるのです。
これは地道に練習を重ねていくことが必要となるので、6級を受ける際はしっかり練習していきましょう。
そろばんの「4級」が難しい
次に難しいといわれる級が「4級」です。
なぜ4級が難しいのかというと「制限時間に間に合わない」ということが一因のようです。
掛け算、割り算および見取り算、いずれも桁数が増えます。
そのため5級までと同じように計算していると、試験終了時間に間に合わない、ということが出てくるのです。
4級対策①見取り算に集中して練習する
4級に苦戦する人の多くが「見取り算」で苦戦しているようです。
桁数が多くなってくるので、数字を正確に読み取る力、珠を動かすスキルなどが必要になってきます。
見取り算に時間がかかったため、終了時刻に間に合わなかった、という人もいるくらいです。
4級合格のためにも、見取り算は集中して練習しておきましょう。
練習する際には、そろばんを置く位置や数字の読み方にも注意しておくとよいですよ。
4級対策②桁の多い数字を正しく読み取る力をつける
4級は全てにおいて、5級よりも桁数が増えてきます。
そこで、正確に数字を読み取る力が必要になってきます。
そんなに読み間違いするの?と、少し疑問に思われる方もいるかもしれません。
しかし、桁数の大きい数字を見ていると、意外にも6と7の読み間違いなども起こっているのです。
そろばんはできるけど「暗算」が難しい
そろばんができると「暗算」ができるようになる、という話を聞いたことはありませんか?
確かにそろばんを学ぶことで、学んでいない人よりも暗算が得意という人は多いと思います。
しかし、そろばんでは桁数の多い計算を得意とする人でも、暗算となるとそこそこの桁数で苦戦している人は多いのです。
実際にそろばんを弾きながら計算するそろばんと、頭の中でそろばんを弾く暗算では、やはり暗算の方が圧倒的に難しいといえるでしょう。
暗算対策①計算式を声で伝えて練習する
暗算の攻略としてよく使われるのが、音声で練習する、ということです。
「読み上げ算」というと、分かりやすい方もいるかもしれませんね。
数字を目の前にすると、どうしても意識的に筆算をしてしまう方向に脳が働きます。
しかし、暗算は「脳内で珠を動かす」ことにより計算します。
そこで、脳内で珠を動かすイメージを最大限に引き出すために、音声で計算式を伝えることが重要になります。
それだけ?と思われるでしょうか。
しかし、目から取り入れる情報は脳を支配してしまう傾向があるので、音声での練習は意外と効果的な方法です。
暗算対策②見取り算の練習を増やす
見取り算をしっかり練習することで、そろばんの珠を動かすことに慣れていきます。
暗算は、先ほどもお伝えしたとおり「脳内で珠を動かすイメージ」が大事です。
見取り算をしっかり練習すればするほど、珠を動かすことに慣れていき、暗算をするときに脳内で簡単にイメージしやすくなっていきます。
見取り算をしっかり練習した後は、見取り暗算をしっかり練習していきましょう。
その際も「脳内でしっかり珠を動かすイメージ」を持つことをお忘れなく。
意外と意識的にしないと、難しいですよ。
そろばんが難しいと感じるポイントに合わせて具体的な対策をしていこう!
そろばんは、やればやるだけ力や結果がついてきます。
ただ、闇雲にやっても力の伸びは芳しくありません。
自分が難しいと感じるポイントや、いつもつまずくポイントをしっかりと把握し、そのポイントに合わせて対策をしていくことが重要です。
つまずくポイントはだいたい誰でも同じなので、対策も具体的なものがたくさんあります。
そろばんは、自分の弱点をしっかり見極めて具体的に対策をすれば、そこまで難しいものではありません。
そろばんは計算が得意になるだけではなく、脳の活性化が促進されます。
つまずいたときは各対策を参考にして、そろばんを楽しんでいきましょう!