そろばん 教育

そろばん・暗算検定は履歴書に書ける?正式名称や書き方を徹底解説

「そろばん検定」と言えば、小学生や中学生の時に取る資格だと思っている方が多いと思います。

そのため、大人になってからでは

困る女性
子どもの頃に取った資格だから就活では役立たないのでは?
悩む女性
履歴書にどう書けばいいか分からない

と、思っている方もいるのではないでしょうか。

実は、就活の際にはとても有効な資格となっていて、しっかりとアピールすることが出来るんです。

せっかく取得した資格ですから、眠らせておくのはもったいないですよね!

ここでは、「そろばん検定」は履歴書に書けるのか、正式名称はどの様に書けばいいのか、について解説していきたいと思います。

そろばん検定とは?正式名称は?

「そろばん検定」には大きく分けて

  • 日珠連(日本珠算連盟)
  • 全珠連(全国珠算教育連盟)

の2種類があります。

日珠連は、日本商工会議所と関わりが深く、日本商工会議所珠算能力検定(1級~6級)の実施は日珠連に全面委託されています。

全珠連は、日珠連と違い、日本商工会議所との関わりはありません。

全珠連の検定は、掛け算、割り算、見とり算に加え、準3級以上だと伝票算、暗算、応用計算のうちから二つ選び、計5種目を受けることができます。

履歴書に書くときには、日珠連、全珠連のどちらの資格かを明記しなければなりません。

正式名称は「全国珠算教育連盟珠算検定〇〇級」といった様に書きます

履歴書にそろばんの資格は書けるの?

結論から言うと、そろばん検定の資格は履歴書に書く事が出来ます。

そろばん検定の資格を持っていると、就活にも役立ちますが、何級以上からかけるのでしょうか。

そろばん検定は何級以上からなら書ける?

そろばん資格を履歴書へ記入する時は、基本的に2級以上(2級~段位)を取得している場合になります。

3級や4級でも書くことはできますが、「小学生が取得する級」と思われ、マイナスポイントになる可能性があります。

日商は全珠連に比べ、同じ級でも取得の難易度に大きな差がありますが、珠算検定の資格が重視される業界でなければ重視されないでしょう。

そろばん検定を資格として記入するメリット

そろばん検定を資格として記入するメリットといえば、集中力や記憶力、暗算能力が高いことをアピール出来る点です。

初めて企業に就職した場合、通常は業務に関する知識がない状態でスタートするため、こういった能力はアピールポイントとなってきます。

そろばん検定の資格でアピールできること

そろばん検定では集中力や暗算能力などが身に付き、一つ一つがアピールポイントとして使えます。

ここでは、具体的にどういった点がアピールポイントになるかを解説します。

①数字に強いこと

そろばん検定でアピール出来ることの一つ目は、数字に強いことです。

企業では、そろばんを使う機会はほとんどありませんが、金融業界や、設計書、見積書を多く取り扱う建築業界等においては、暗算能力の高さをアピール出来ます。

こういった業界に就活する際には、役立つ資格と言えるでしょう。

②集中力・記憶力・観察力に優れている

そろばんでは、指先を動かすため、脳の前頭前野を刺激する特徴があります。

紙やデジタルの画面上を見ながら、一緒に指先を動かし計算することで、記憶力が良くなるというメリットもあります。

また、計算を時間内に終わらせないといけないため、集中力も身に付くでしょう。

③話を聞いて理解できるスピードのはやさ

珠算には、「読み上げ算」というものがあります。

紙に書かれている数字を見て計算するのではなく、先生が数字を読み上げ、それを聞き取り、そろばんで計算していくというものです。

そのため、正確な数字を聞き取って計算しないと間違えてしまうので、自然と理解力を身に付けることができます。

④数字だけではなく文章を読む力もある

計算力がある人は、読解力も高いと言われています。

段位になると、会計や経理の仕事でやるような問題も出てくることも。

そろばん検定では、そういった応用問題もそろばんと暗算を使い計算していきます。

しっかりと読まなければ計算式を間違えてしまうため、読解力も鍛えられますね。

履歴書にはどういう風に書けばいいの?

 

就活をするときに、必ず書くのが履歴書です。

履歴書には、資格や免許を書く欄がありますが、そろばん検定などの資格はどのように書けばいいのでしょうか。

資格の名称は正式名称で記入する

多くの資格は省略されていますが、履歴書には正式名称で書くことが義務付けられています。

資格の正式名称が何かをしっかりと調べて書くようにしましょう。

持っている資格は何かを整理しよう

履歴書に資格を書く前に、まずは自分のもっている資格は何かを整理しましょう。

色々な種類の資格を持っていても、全て書いてしまうと、記入欄が足りなくなってしまいます。

持っている資格をしっかりと確認し、整理することが大切になっていきます。

普通自動車免許

普通免許にも種類があり、「第一種」「第二種(旅客運転)」があります。

履歴書に書く場合は「普通自動車第一種運転免許 取得」と記載し、「交付日」ではなく左下の「取得日」を記載しましょう。

国家資格

志望する職種、業種に関係なく記載することをお勧めします。

免許については「〇〇免許取得」と記載しますが、資格については「〇〇試験合格」と記載します。

同じ資格で複数取得している場合、一番上級のものを記載してください。

語学資格

TOEICをはじめ、語学系の資格は企業に歓迎されるものの一つですが、事前に応募した企業における基準のチェックが必要です。

一般的には、ビジネスで活用できると判断されるのは600点以上で、外資系企業なら700点以上が目安と言われています。

500点台以下のスコアだと「あまり英語力がない人」と思われて逆効果になることもあるので、明記を義務付けられていなければ書かない方がいいでしょう。

ITスキル認定資格

最近では、企業のIT化が進み、とても重宝される資格です。

例)「ITパスポート資格取得」、「ORACLE MASTER Java認定資格Silver取得」

すべて書くと、入りきらない可能性もあるので、応募する職種の業務内容に関わる資格を記載しましょう。

その他

資格を持っていなくても、取得に向けた勉強をしている場合も記載して問題ありません。

特に、就職したい企業に関係のある資格取得なら向上心のアピールにも繋がるため、記載する場合はその点も意識するといいでしょう。

例)「〇〇検定合格に向けて勉強中」「〇〇検定に向けて勉強中 〇月に合格見込み」

ただし、勉強していない分野や合格する見込みのない資格については、記載することは避けましょう。

面接の際に質問された場合、嘘だと見抜かれてしまいます。

不要なものを省こう

「資格をたくさん持っていて書くことが大変」という方は、全て書くと記入欄が足りなくなることもありますよね。

その場合は、業務に直接関係のない資格は省き、応募している業種に関係するものを書くようにしましょう。

①同じような資格は主催者、レベルの高さなどを比べて全部は書かない

同じような資格で複数の種類を持っている場合、レベルが高い順や取得した年月順に記入するようにしましょう。

その際、取得年の欄は、西暦と和暦が混在しないように注意してください。

混在して記入してしまうと、面接官が見にくくなり、マイナスポイントになる可能性もあるので気をつけましょう。

②趣味などの資格は特技の欄に記入

例えば「ネイリスト」や「アロマセラピスト」、スポーツ関係の資格など、応募先で活かすのが少し難しそうな免許や資格は、趣味の欄に記載しましょう。

面接官との話題作りにもなりますし、せっかく取得した資格なのですから記入しておきましょう。

そろばん検定の正式名称を理解して正しく履歴書に書こう

そろばん検定は、就活する際にとても有利な資格となってきます。

整理すると、

  • そろばん検定は履歴書の資格欄に書ける。
  • そろばん検定には、「日珠連(日本珠算連盟)」と「全珠連(全国珠算教育連盟)」の2種類ある。
  • そろばん検定を取得していると、計算能力や集中力、記憶力などをアピールできる。
  • 履歴書に資格を書く場合は正式名称で書く。

【全珠連】
珠算:「全国珠算教育連盟珠算検定 ◯◯段合格」
暗算:「全国珠算教育連盟暗算検定 ◯◯段合格

【日商】
珠算:「日本商工会議所珠算能力検定 ◯◯段合格」
暗算:「日本商工会議所暗算能力検定 ◯◯段合格」

そろばん検定は、幼少期に取得した人が多く、履歴書に書いてもいいのかと悩む方も多いと思います。

ですが、そろばん検定を履歴書に書く事で自分自身をアピールすることができ、就活する際には有効な資格となるので、積極的に書いていきましょう!

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